「花の無き辺りを蝶の諦めず」の批評
回答者 ヒッチ俳句
こんにちは。
句の作りを色いろと変えての。の句ですね。
季語ふたつ使いのチャレンジ。
まず「花」は「無き」とされてますので当然季語感は薄まりますし、またこの花は桜と言うよりは、蝶の好む菜の花などの草花のイメージかなと思います。
ですから季重なり感は、私は感じませんでした。
「~辺り」については確かに曖昧感がありますね。(でもその曖昧感が作者の狙いだったかも)
蝶の生態にはいまだ謎とされるところがあると聞きます。
この蝶が何故「その辺り」に固執するのかは、蝶に聞いてみないとわかりません。
そこには、以前にはこの蝶の好きだった花があったのかも。だからその辺りを離れることが出来ない。これも推測です。
作者はその蝶の「花を求めて止まない」と言う気持ちに、己の心情を託したのかも知れない。(これも推測。)
下句の「諦めず」はまさしく作者の心情が強く出たものと思いました。
それは仕事への情熱か、家族に対しての愛情か、それとも詩情を追い求める俳句への探求心なのか。
観念、心情を前面に詠むことを嫌う人もおられますが、私はこの句の「諦めず」は好きです。
添削と言うよりは、「辺り」の部分を具体的に詠めばと言う例として、置かせて頂きます。
花失せし花瓶を蝶の諦めず
屋外から屋内へとステージを変えてしまいました。すみません。
よろしくお願いいたします。
点数: 1
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