「たひやきの求めて往くも暖簾なく」の批評
回答者 慈雨
水召信甫さま、こんばんは。
あーこれは切ないシーンですね…お察しします。。
水沼さまの句はいつもシーンが具体的なのでとても良いですね!
〇先のお二人からもあるように、入手できなかった鯛焼きでは季語としての力がかなり弱くなるかと思います。
一年中売られている鯛焼きがなぜ冬の季語かというと、寒い中でホクホク・アツアツで食べる鯛焼きが格別においしいからですよね。鯛焼きを持ったり食べたりして、その温度を感じてこそ季語としての力を発揮するのだと思います。
〇やはりちょっと情報が多い気がしました。
「鯛焼き屋に向かった」「着いたら休みだった」と時間経過を含む2つの場面を盛り込んでおられますよね。
「俳句は一瞬を切り取るもの」とよく言われます。とにかく鯛焼き屋が休みだった、という一点に絞ってみてはいかがでしょうか。
〇「暖簾なく」はちょっと回りくどいかなと…なお様もコメントされていますね。普通に「定休日」とかでいいような気がします。
たとえば、
・木枯や鯛焼店は定休日
・寒波来る鯛焼店が閉まってる
とか…。
季語2つ(季重なり)の変則的な句とはなりますが、先ほど書いたようにここでの「鯛焼(店)」は季語としての力が弱いため、主たる季語はそれぞれ「木枯」「寒波来る」として考えてみました。それぞれ切ない気持ちが連想できる季語かと思い。
…うーん、やっぱり邪道かも。参考程度に読み流してくださいm(__)m
点数: 2
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そのまんまです(苦笑)
忙しくて昼抜きになった日、せっかくなので前見つけた鯛焼き屋にワクワクして行くと定休日という間の悪さを句にしてみました。