「落ち葉舞うコート羽織る娘なりけり」の批評
回答者 なお
Ricolaさん、こんにちは。
御句拝読しました。何点か気になりましたことをお伝えします。
まずご自身のコメントですが、イチョウは「紅葉」ではなくて「黄葉」ですね。
次に、俳句の字余り、字足らずです。基本は五七五ですが、「おちばまう」は五音でいいですが、次は「コートはおる」で六音、「むすめなりけり」で七音ですか?リズムが良くないですね。
また、私は「落ち葉舞うコート」と読めてしまって、テニスコートとかが舞台の句かと思いました。なぜテニスコートと思ったかというと、先に「落葉舞う」と季語が出てきたので、もうこのコートは季語の洋服の意味ではないと思ったからです。でも洋服のことでしたね。
あと、「娘」は、基本的に「むすめ」と読みます。以前、この道場で、「娘」を若い女性の意味で「こ」とお読みくださいと言いましたら、先輩諸氏から、それは俳句では使わないと言われました。「女」と書いて「ひと」と読むのもあまりよくないとのことでした。
すみません、話が横道にそれました。
「娘」とか「息子」は「子」でいいと思いますが。
さらに気になりましたことですが、最後の「なりけり」。これは文法としては間違っていないと思うのですが、用法としてはどうなんでしょう。「娘なりけり」は、「娘であったことだよなあ」「娘だったことに気づいたものだ」と、なんだか大げさな感じがします(私だけかもしれません)。
提案ですが、
・子の容姿(なり)を銀杏落葉と見まがえり
・駆け来る子銀杏落葉を身に纏い
さんざん偉そうなことを申し上げた割には提案句が今ひとつで申し訳ないです。ヒッチ俳句さんがおっしゃるように、題材を分けた方がいいかもしれません。
よろしくお願いします。
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紅葉したイチョウを見ていると。成人した娘がイチョウと同じような色のコートを着て、こちらに走ってきたので俳句にできないかと思った次第です。切れ字の使い方を理解できておりません