「おでん買う共同廊下の冷たさよ」の批評
回答者 慈雨
るる様、はじめまして。よろしくお願いいたします。
御句、視点がすごくおもしろい一句ですね!
多くの人が使う共用スペースに、逆に一人の孤独さを感じ、それを句にされたのですね。描写が具体的で佳いですし、とても豊かな感性だなぁと思いました。
◯季重なりについては、なお様がコメントされている通りです。
もしかすると、この句での「冷たさ」は実際の冷たさではなく心理的なものなので季語ではない――という解釈もできるかもしれませんが、できれば避けたいところです。
「冷たさ」と直接言わずに、読者に「きっと寒々としているのだろうな」と想像させたいですね。
◯細かいところですがこのままですと、共同廊下でおでんを買っているようにも読めてしまうので、そこも修正しておきたいです。
・おでん提げ共用廊下の独りかな
「共同廊下」は「共用廊下」が正式っぽいので、そちらにしました。
共用廊下に独り、というだけで寒々とした雰囲気は伝わるかなと思いましたが、どうでしょうか。
(余談ですが、「一人」は純粋に人数が一人、「独り」はひとりぼっちで孤独、というニュアンスで使い分けることが多いです)
またよろしくお願いします!
点数: 2
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一人暮らしのアパートの共同廊下の寒さを詠みました。