俳句添削道場(投句と批評)

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実むらさき草に呑まるる空屋敷

作者 辻 基倫子  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

実景を詠みました。草のおそろしい繁殖力と、かつては屋敷に情緒を添えていたであろう実むらさきの対比、そして、すこし王朝物語的な雰囲気を表現したかったのですが、ありふれてますか?

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「実むらさき草に呑まるる空屋敷」の批評

回答者 鈴蘭

こんにちは、御句拝見しました。
情緒がよく伝わってくる句だと思いました。一点、草に呑まれていることと「空」の雰囲気的な重複が勿体ないと感じました。その点は竜虎さんのご提案句がすっきり解決されていると思います。あとは「実むらさき草に呑まるる屋敷かな」もアリかもしれません。

以下はすべて雑談程度の話ですが、「屋敷」をもっと映像化できたら嬉しいですね。パッと見で「屋敷」と認識させたためか、大きな建物がひとつだけ、洋館または大きめの古民家の印象があります。たとえば御を付けると地元との関係性が出てきますね。個人的には「実むらさき」で締めたいパターン。

御屋敷は草に呑まれて実むらさき

王朝風にするなら門や塀だけで暗示する手もありますが、実景から離れるならご放念ください。これだと庭の実むらさきまで到達しないのと視線が近いので、遠景の秋の季語が無難かもですね。

秋深し草に呑まるる四脚門(しきゃくもん)

屋敷の中の設備を取り上げる手もありそうですね。「も」が良いかは議論の余地がありますが…。

実むらさき沓脱石も草の中

句の評価:
★★★★★

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「実むらさき草に呑まるる空屋敷」の批評

回答者 竜虎

句の評価:
★★★★★

辻 基倫子様 こんにちは
お世話になります。
御句
上五下五とも名詞の型で窮屈な感じですね。
どちらかを開く方が良いような。
実むらさき屋敷は草に吞まれけり
よろしくお願いいたします。

点数: 1

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「実むらさき草に呑まるる空屋敷」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

辻 基倫子さん、こんにちは。
御句拝読しました。
大きなお屋敷でも、そういうことになるのですね。

下五の「空屋敷」ですが、おそらく「空き家」のように、「あきやしき」と読ませると思います。その場合、「き」を入れたほうがいいように思いました。そうでないと、「からやしき」「そらやしき」とか読めそうな気がしました。

・実むらさき草に呑まるる空き屋敷

よろしくお願いします。

点数: 1

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「実むらさき草に呑まるる空屋敷」の批評

回答者 竜虎

句の評価:
★★★★★

辻 基倫子様 おはようございます。
お世話になります。
拙句のどんぐりのコメントありがとうございます。
ご提案の
どんぐりを踏みたる森の木霊かな
ありがとうございます。
音に集中して佳くなりました。
またよろしくお願いいたします。

点数: 0

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「実むらさき草に呑まるる空屋敷」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

辻基倫子さま、こんにちは。
御句拝読しました。実景ですか!寂しい雰囲気の伝わってくる、とても佳い句ですね。好きな句です。

空き家とかではなく空屋敷とされていることで立派な建物であったことが伝わってきますし、その屋敷を「呑む」ほどの草の怖い雰囲気も浮かびます。
私だったら「呑まれし」にしてしまいそうですが、「呑まるる」の方が何だか今まさに吞み込まれそうな不穏な印象を与えてくれますね。

おそらく当時のまま残されているのであろう実紫(紫式部)との取り合わせが、さらに過去の栄華を想像させ、寂しさを引き立てているなと感じました。

一点だけ…初読で一瞬、草に呑まれているのが実紫と空屋敷のどちらかの解釈に迷いました。よく読めば後者だろうとわかるので、さほど問題ないような気もしましたが、上五で切れを入れるのもアリでしょうか?
・小式部や草に呑まるる廃邸
空屋敷(あきやしき)を廃邸(あれやしき)としたのはそっちの方が良いとかではなく、試しに置いてみただけですm(__)m
原句の良さが損なわれてしまっていたらごめんなさい。
また勉強させてください。

点数: 0

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添削対象の句『実むらさき草に呑まるる空屋敷』 作者: 辻 基倫子
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