「花屑やプール終わりのほつれ髪」の批評
こんばんは。貴句、拝読しました。
この句は「ほつれた髪」に対して、作者がプラスの印象だったのか、マイナスの印象だったのかによって、適切な季語
や語順が変わってくるのではないかという気が致します。
「今日のプールのレッスンは上手くいったぞ」という印象なら花屑ではなく「花吹雪」として頭に持ってくると、動的な印象が春の季節感と一緒に出て尚いいかもしれませんし、「今日のレッスンは失敗しちゃったな」というマイナスの印象なら「花の屑」を最後に持ってくると、沈んでしまった気持ちも季節感と一緒に表現できるのではないかと考えた次第です。
具体的には以下の様に。
プラスの印象・花吹雪プール終わりのほつれ髪
マイナスの印象・ほつれ髪プール終わりの花の屑
ご参考までに、現代では室内の温水プールがありますので、夏の印象は強いもののプールは年間を通じて入る事ができます。
一方、桜は晩春だけしか見る事ができませんので、この様な季違いは割と失敗しにくいタイプかなとは思いますが、プールは元気な印象が強いので、たおやかな桜をプールよりも強く押し出すのは長短があるとはいえ案外難しいかもしれませんね。
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はなくずやぷーるおわりのほつれがみ
お題と季重なりにチャレンジです。
主な季語は花屑で、プールのレッスン帰りの実景を詠みました。
季語を重ねることで空気感や、この情景にしかない独特の色気を出したいと思いました。
添削やご提案、季重なりにしなくてもこう詠んでみたら、とかありましたらよろしくお願い致します。
(ここでは季重なりの是非についてはご遠慮ください)