「花を観る酒盛り交わす笑顔かな」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
お花見の様子ですね。
先にコメントの方を。「見る」「観る」は正確には意味も違いますし、漢字の違いで受ける印象も変わりますので、意図的に使い分けた方が良いと思います。辞書を確認したり、書き分けて印象を確認したり、してみてください。
御句について。
◆花見を説明するような句になっています。
「花見」と聞けば「酒盛り」や「笑顔」までは当たり前なので、当たり前を説明してしまうのは、俳句としては勿体ないです
また、これらを内包する季語として【花の宴】という季語があります。御句の十七音の説明がほぼ全て映像としてこの季語に入ってしまうので、やはり俳句としては弱いかなあ・・となります
◆『花を観る/酒盛り/交わす笑顔かな』というように、内容がぶちぶち切れてしまっています。これも俳句としては詩を損ないがちです
もし「三段切れ」という言葉をご存じなら、「変則的な三段切れ」という感じです。
季語「花の宴」を使えば、「酒盛り」「笑顔」などをある程度省略できますので、他の情報を句の中に入れられます。たとえば「学校の仲間」「会社の同僚」「家族」「友人」「見知らぬ人」などの雰囲気は出せます。
その上で、伝えないと伝わらないことなどを残すのが良いかと思います。
ひとまず、花見の様子を客観的に観察している風景で、適当に例句を作ってみます。
・知らぬ顔同士笑ふや花の宴
いかがでしょうか?
もう少し季語をいろいろと調べてみることをお勧めします。「花を観る」という使い方はあまりしないことにも気づくと思います。
点数: 3
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花を観ると花を見るどう違うのかな