「いつときの止まるくしゃみや春の雨」の批評
回答者 ケント
竜子さんこんばんは。
私も貴女以上に文語は得意ではありません。
ですからご質問の答えになるかどうか分かりませんが、私の思いだけでもお伝えしようと思います。
まず母の漢字表記についてですが、私の句会では自句を短冊に書いて発表します。(毎回ではありませんが)
ですから必然的に字面にも注意を払います。
確かに読手が読み易い句にする事も大事ですが、本句は「は」の字を並べたく平仮名にした次第です。
次に、「初むる」(連体形)にした理由ですが、
その前の「便り」を「便りか」とする事で「便りだ」とは断定的にはしておりません。
ですから下5は「初む」(終止形)ではなく「初むる」(連体形)として余韻を残したく思った次第です。
因みに、「始む」(終止形)の連体形は「始むる」かと思います。
「始む(はじむ)」も「初む(そむ)」も意味は「~しはじめる」だと思いますが「初む」には、
「最初の」とか「一番の」とかの意味があると思っています。
以上ですが、ご質問のお答えになりましたでしょうか?
貴句、
春雨が降ったのでくしゃみが止まったと言う因果が強いので、
やはり「くさめ」との季重なり感が強いと思いました。
よろしくお願いします。
点数: 1
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