「泣きまろぶ息子と川の字春の雨」の批評
回答者 なお
苧麻さん、こんにちは。
再訪です。
お問いかけ有難うございました。私は初心者にも関わらず偉そうなことを言っているので、そのように問いかけられるとうまく答えられるか不安です。でも「急に言われても…」と逃げるわけにもいきませんし(笑)。お答えしますね。
俳句はとにかく短い文芸ですので、複数の事象や複数の場面、時の流れなどを詠むことをあまり好まず、目の前の一つのことを詠むほうがいいと言われています。
ただ、技法により場面転換を図ることができ、そうすると二つの場面を詠み込むことができます。この技法が「切れ」だと思っています。切れが入ればそこで一旦カット(場面)が変わるのだと。
逆に言うと、切れがない場合は、上五から下五まで同じ場面でつながっているのだと。
私はこのように教わり、それを信じて練習してきました。
私の提案句で「や」を入れたのは、そこでお子さんも泣き止んだことだし一旦場面を変えて、ああ、そういえば、さっきまで降っていた雨も、まるで子どもが泣き止むのと合わせたようにあがったみたいだ。
ということで「春時雨」としました。べつに、私の提案句も春の雨でもよかったのですが、ずっとしとしと降り続くより、いっときは激しくても、じきにおさまる時雨のほうが句の雰囲気に合うような気がして、合わせてみました。
お答えになりましたでしょうか。もちろん、他の方は他の方でお考えがあるかもしれません。ここには先生はいませんが、「先生のような方」は、いらっしゃいますので(笑)、もしかしたら出てきてくださるかも!
点数: 2
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泣きまくる息子をなだめているといつの間にか寝てました。