俳句添削道場(投句と批評)

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おでん鍋煮え立ち玉子揺られたり

作者 岸本義仁  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

おでん鍋が沸騰して煮え立ち、茹で玉子が揺れていて美味しそうだ。

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「おでん鍋煮え立ち玉子揺られたり」の批評

回答者 こま爺

こんにちは。

無生物の擬人化という手法もあります。
”おでん煮て卵ダンスのプールかな

次は事例です。
”噴水の一本すつの自己主張/友田美子
”全力で立つ空瓶に薔薇の花/五島高資
”まくらやみ持ちあげている泉かな/中原道夫

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★★★★★

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「おでん鍋煮え立ち玉子揺られたり」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

「おでん鍋が煮え立ち、(煮え立ったおでんの汁で)玉子が揺られ(ました)」という散文で、「煮え立ったので汁に(玉子が)揺られた」という原因結果(因果)もかなり気になります。

たとえば、記述だけでも因果をなくしてみます。

・おでん鍋煮立ちて玉子揺れてをり
 ⇒「て」で軽い切れ。玉子は「揺られた」という受身表現ではなく、玉子そのものの描写で「揺れる」

ここからが作者の工夫で、たとえば「揺れる」というありがちなワードを避けてみたり、「~~して~~する」という記述を避けてみたりするわけです。

例えばオノマトペで纏めてみます。

・おでん鍋ぐつぐつ玉子ふわふわり

映像はこれでも出ると思います。「ぐつぐつ」も「ふわふわ」もありがちですが。

いろいろ工夫してみてください。

点数: 4

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添削対象の句『おでん鍋煮え立ち玉子揺られたり』 作者: 岸本義仁
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