「紺碧の画用紙に孔あけた月」の批評
回答者 なお
Jさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。季語の月を比喩で表現したものですね。
最初は、画用紙に穴を開けて、そこから月を見るというような句かと思いました。
とても面白い発想の句だと思いましたが、個人的に二点、気になりました。
一つ目は、「紺碧の」です。月夜の空が青みがかかっていて、漆黒ではないことはわかっているのですが。紺碧というとどうしても昼間の晴れた青空を思い浮かべてしまうのです。
そこでこま爺さんは「黒塗り」を提案なさっていますが、私は同じでは悔しいので(笑)、「真っ黒な」とさせていただきます。
・真っ黒な画用紙に孔あけた月
二つ目ですが、句が、壮大なものを小さく比喩している点がどうかと思ったことです。
小さなことを大きく比喩することが俳句の一つの醍醐味のように思うからです。例えば小さな井戸の中に宇宙を見るとか、虫の声をオーケストラとか。
御句が、
・真っ黒な画用紙に孔あけて月
としますと、私の最初の印象に近くなります。画用紙は数十センチ四方でも、その奥には壮大な天体宇宙が広がっている、というような。
でもJさんの句意とは違ってきますね。
あ、それに、大きなものを小さく比喩するのも俳句の妙味ですね。コメントは「紺碧→真っ黒な」だけにしようかな。
長くなりましてすみません。
よろしくお願いします。
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俳句初心者です。
中秋の名月を見て、夜空全体が一枚の画用紙で、そこにぽっかり孔があいているように見えたのでそのまま俳句にしました。
よろしくお願いします🙇♀️