俳句添削道場(投句と批評)

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菊の香や遠き記憶の蓋を開け

作者 もんこ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

菊の花の香りを嗅ぐことで、その香りにまつわる記憶を呼び起こす心理的現象を詠みたいと思いました。

記憶の蓋、という措辞ですがここは記憶の内容を述べずに曖昧にしてみたのですがよろしいのでしょうか?

それと、季語が動かないようにするにはどうすれば良いのか?悩みます。
宜しくお願い致します。

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「菊の香や遠き記憶の蓋を開け」の批評

回答者 なお

もんなさん、こんにちは。
再々訪です。
お尋ねの件です。
季語を想像させるような言葉は=季語となるのでしょうか?
必ずしも歳時記の季語を使わなくでもよいのでしょうか?」

すみません、正直言ってよくわかりません。わからないからこそ、今回の拙句の問いかけになったわけです。

例えば、「秋子」という名前が秋の季語でないことは誰でもわかりますよね。しかし、

・この時季に生まれしゆえの秋子かな

とかだとどうなのか。無季?いや、「この時季」で秋でしょう?わかりません。

あと、歳時記に載っていないと季語ではないか?これもわかりません。出版元によって違いがあるようですし、時代とともに増えたりしますからね。でも、歳時記に載っている季語の、地方での呼び名とかはあると思いますし、それは季語だと思いますよ。

私としては、今回の「彼の国」の句は別として、歳時記に載っている季語を使うようにしており、他の方々の句にコメントするのも歳時記を拠り所としています。

メンバーの皆さんへ、このもんなさんのお問いかけに対してお答えいただける方はよろしくお願いします。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「菊の香や遠き記憶の蓋を開け」の批評

回答者 つちや郷里

句の評価:
★★★★★

もんなさんこんばんは。

御句
こういう句も悪くはないと思います。
芭蕉の句にも「さまざまの事おもひ出す桜かな」というものがありますので。
ただ、御句の場合、具体的な内容を書いた方がいいような気もしないでもないです。
違いを説明するのは難しいですが、御句は「香」「記憶の蓋」という、やや曖昧な表現が目立つので、そう思ったのかもしれません。
芭蕉の句の方は「思い出す」と言い切っていること、「桜」という明確な映像、「かな」という優しい詠嘆が効いているからこその名句なのだと思います。

季語が動くか動かないかについてですが、私はあまりこの議論をするべきではないと考えています。
作者にとって、その季語が記憶を呼び起こす鍵だったり、その季語に並々ならぬ思いを抱いている可能性があるからです。
あるいは単純に実景を詠んだ際に、その場にあった季語であるなら堂々とその季語を使うべきです。
ただし、あまりにも合わない季語だった場合は、他の季語を提案することも時には必要かと思います(作者が何故その季語を使ったのかを考える「鑑賞」も忘れずに)。

参考までに、プレバトで千原ジュニアさんが詠んだ「雪吊や登校拒否の吾と祖母と」という句を勝手ながら紹介させていただきます。
この句は記憶・思い出を詠んだ句ですが、具体的な内容を描いています。
季語を動かそうと思えば動かせる句ですが、不登校児だった作者は、支えないと雪の重みで折れてしまう木と、支えがないと生きていけない自分を重ね合わせており、なおかつ祖母と実際に見に行った実景でもあるので、「雪吊」という季語は動かすべきではないと思います。

これは私の解釈であり、絶対に正しいわけではありません。いろんな人の意見を参考にして、最終的な判断はご自身でお願いします。

長文失礼しました。
またよろしくお願いします。

点数: 5

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「菊の香や遠き記憶の蓋を開け」の批評

回答者 感じ

句の評価:
★★★★★

こんばんは🌇お世話になります。
以前、「苺と飼猫の子であった」事を詠んだ方がいらっしゃいましたが、、別の方だったと。
さて、御句。
映像は「菊」=嗅覚、「蓋」だけ。
率直に、「遠き記憶の蓋を開け」とは、「昔を思い出した」でしょうか。
これ以上、御句を解釈する手掛かりがないです。
以上が私の鑑賞です。
と、書きましたが、すいません、「そう言う心理現象」を言いたいのですね。
もし、コメントもなく、句だけ見たら、やはり、私は、前記以上の鑑賞はできず、それどまりですね。
まあ、読んでませんが、プルーストの「失われた時を求めて」、たしか、マドレーヌの香り、から、過去にいく、と言うのが、それを持ち出すか、(私は読ん出ないですよ、長いんで^_^)、あるいは、その心理用語を使うか(共感覚?)、やはり、抽象的ではなく、例えば、「菊の香や祖母と、、した、」
とかの手段が考えられますが、最終的には作句意図と関係するので、やはり、端的に、その心理用語を使うことでしょうかね。しかし、その句に「詩」があるかどうかですよ。
長くなりました。
ps.と言いつつ、わたしも「象徴句」のような句を載せてますが。^_^。
よろしくお願いします。

点数: 1

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「菊の香や遠き記憶の蓋を開け」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

もんなさん、こんにちは。
拙句「母でも子でも」にコメント有難うございました。素敵な鑑賞をしてくださって嬉しく思います。

御句拝読しました。お礼にコメントを、と思いましたが、先に海郷さんから素晴らしいコメントが。出にくくなりました(笑)。
いいねポチをした上で、私もひと言置かせてください。

記憶の内容を明確にせずに、「遠き記憶」と曖昧にした点、これは私としては、良い点と考慮した方がいい点とあると思います。
いい点は、読み手がそれぞれに、自分の経験と重ね合わせて自由な解釈が出来ることです。
考慮すべき点は、そうなると必ずしも作者の思い通りにはならないかなということです。
例えばもんなさんがお父様のことを思い出したとしても、人によっては戦争の記憶がよみがえるかもしれません。その点です。

あと私は「菊の香や遠き記憶の蓋を開け」という構成が、「菊の香りが記憶の蓋を開けた」という主語述語の関係になっているのが少し気になりました。「や」の切れが生きているのか?

・菊の香に遠き記憶の蓋開きぬ

ちょっと置かせていただきます。

あと、季語が動くかどうかは、これは作者が動かないと言えば動かないでしょう。
少なくとも、もんなさんクラスが選ぶ季語ならば、大丈夫と思いますが。

点数: 1

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「菊の香や遠き記憶の蓋を開け」の批評

回答者 こま爺

句の評価:
★★★★★

はじめまして。

回想の俳句としてそれはそれとして一つの、大袈裟ですが、ジャンルかもしれません。
みなさん色々コメントされているので参考記事を紹介させて頂くにとどめたいと思います。
https://www.sakigake.jp/special/2020/haiku/article_30.jsp

点数: 1

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「菊の香や遠き記憶の蓋を開け」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

もんなさん、こんにちは。
再訪です。

「開きぬ(あきぬ)」についてですが、本当にこの「ぬ」は否定形のように思えますよね。「それはしてはならぬ」みたいに。

ですので私は唱歌の「夏は来ぬ(きぬ)」を聞いたときは、「夏はまだ来ていないのだ」と思っていました。
そうしたら、もう来たのだと。来ていなければ「来ぬ(こぬ)」だと教わりました。

ですから、蓋が開かなければ、「開かぬ」となるのではないかと(笑)。

間違っていたらごめんなさい。文法に詳しい他の方が訂正してくれるかもです!

点数: 1

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