「夕闇にかすり消えゆく2つの尾」の批評
沼田園子さんこんばんは。
初めてのご投句ですね。よろしくお願いします。
基礎から俳句
を学びたいとのことですね。
季語
については「歳時記
」という季語辞典を買いましょう。
俳句の五七五はそれぞれ上五・中七・下五にわかれていますが、最初の俳句の作り方は「上五に五音の季語」か「上五に四音の季語+や」か「下五に五音の季語」を置いて、その他の場所で十二音のフレーズを作るというやり方が初歩的であり一般的です。
また、俳句は「美しい」「悲しい」というように個人の感情を書いたり説明したりせず、基本的に「映像描写」に専念します。
なおかつ、季語を句の主役にしなければなりませんが、これは経験を積んで覚えていきましょう。
さて御句
「夕闇」は歳時記によって季語として載っていたり載っていなかったりしますが、季語としては仲秋の名月の頃を過ぎてからの宵の暗さを意味します。
この句の問題点は中七・下五のフレーズです。
夕闇にかするとはどういうことなのか、どこに消えたのか、そもそも何の動物の尾なのかがこの書き方ではわかりません。
それと、俳句では余程の理由がない限り数字は漢数字で書きましょう。
例えば夕闇の中、二匹の猫が路地裏に消えていったことを表現したいなら、
『夕闇や路地へ消えゆく猫二匹』とするのがよいでしょう。
「や」というのは詠嘆、つまり「夕闇です!」と季語を強く打ち出し、強調する役目を持ち、さらに場面を転換する役割も持っています。
なので上記の例句を文章に直すと「今は夕闇です。そして猫が二匹路地へと消えていきました。」となります。
長くなりそうなので、今回はこの辺にしておきます。
時には厳しいお言葉をもらうことがあるかもしれませんが、何度でも当サイトにいらしてチャレンジしてみてください。
またのご投句お待ちしております。
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季語も何もかもわかりません。
基礎から教えて下さい。よろしくお願いします。