俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

出勤の六階に杖春暑し

作者 文室七星  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

出勤したところ、エレベーターが調整中で、非常階段を昇って6回のオフィスまで。最近は平衡感覚にも不安があり、通勤・帰宅など移動距離が長いときは杖を使用しております。
そのような状態での階段昇りは厳しかったです。
気温が高く、汗ばむ感じでした。
そこで季語「春暑し」を使いました。「春の汗」も考えました。
中七を「杖の六階」の方が素直な流れかなとか思いつつ、敢えて「六階に杖」といたしました。
上五に「春暑し」と置いてからの「春暑し出勤の六階に杖」(句またがりになりますが)の方がいいのかなと、考えなければならないことが多く出てきそうです。
よろしくお願いいたします。

最新の添削

「出勤の六階に杖春暑し」の批評

回答者 イサク

はじめまして。よろしくお願いします。

過去の句も拝見させていただきました。
「自分の思ったことを全て伝えよう」という気持ちが強すぎて、説明のことばが多くなってしまっている句が多いように感じました。

この句も、「出勤」のときの「六階まで」「杖で」登っったので「暑い」と、すべて入れてしまっているために、俳句の「詩」というよりは「自分の考えた説明」が多いように感じます。
俳句というのは説明臭くなると詩が薄れがちです。
説明臭くならないようにするには、この句の場合は、以下の二点を考えます。

◆詩を出すために、省略できるところを省略する
 少なくとも御句の状態では「出勤の」は状況説明でしかないので、削った方がいいと考えますが、他の箇所を削ることで「出勤」を生かすこともできます。
 とにかく主役(言いたいこと)が多すぎて、詰め込み過ぎなので・・

季語とその他の部分の理屈(因果関係)を失くす
 「階段を上ったから⇒暑い」という理由をわざわざ説明する理屈っぽさは、説明・報告になってしまって、詩を損ないがちです。
 この句の場合は「歩いて上った」ということがわかれば「暑い」「疲れた」などは受取る側で想像できる範囲なので、「暑い」という説明を入れない方がよいと感じます。

あとは、「杖」がこの句に必要なのかどうか?「階段」が要るかも?などは検討の余地ありかと思います。できるだけ「報告」を失くして「映像」「描写」を入れていくのが良いと思います。日記俳句(観察ではなく、自分の行動を紹介する俳句)になっているので、難しいところですが。

・春朝や杖を片手に六階まで
・階段を杖つき上がる春の朝

句の評価:
★★★★★

点数: 2

添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

その他の添削依頼

緋色の帆かかげ湊に夕焼けかな

作者名 山田太郎 回答数 : 1

投稿日時:

道野辺を白きさざめき衣替え

作者名 佐渡 回答数 : 11

投稿日時:

出たのかと薬莢拾ふ茸狩

作者名 鳥越暁 回答数 : 11

投稿日時:

トップページへ
俳句を添削する!
添削対象の句『出勤の六階に杖春暑し』 作者: 文室七星
手直しした俳句は省略可能。批評、感想のみの投稿もOKです。

選択肢から簡単に良い感想が作れる!

さんの俳句

ました!

次回作も楽しみです。

俳句の評価
指摘事項(該当する項目にチェックを入れてください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ