「双眸へ地平を映し鳥渡る」の批評
回答者 塩豆
こんばんはです。
「双眸へ」か「双眸に」か。
助詞の「へ」か「に」かだけについてお話しさせてもらいます。結論からいえば私は「に」が正解と確信しています。
格助詞の「に」「へ」「を」はそれぞれ大体同じ意味を持っていますがその違いは、「に」は固定された場所のイメージが、「へ」は移動のイメージが、「を」は通過のイメージがあることです。例えば「空に鳥」、「空へ鳥」、「空を鳥」という節を考えてくれれば分かりやすいと思います。
さて、一方、「に」は説明的になるリスクを孕んだ助詞ということには間違いないのですが、「へ」「を」にも同様にそのリスクがあります。これらを用いるより格助詞連体修飾格の「の」を使った方が写生に近くなるので、一般論として「避けた方が良い」と定着していると思うのです。これも例によって「空の鳥」という節で考えてくれれば分かりやすいと思います。しかしここではどうしても「の」が使えませんから、「に」、「へ」、「を」のどれかを使わなくてはなりません。どれが適当かと言えば固定された場所のイメージがある「に」であると私は確信しています。
感想も添削も議論も好きにして良いと思いますし、時には間違ったことを言うのも仕方ないと思うのです。しかし、自分が絶対正しいのだと過信するのは貴方の為にもなりませんし、何より他の利用者にも悪いと思うのです。
理解しているな、正しい事を言っているなと思える部分もあるのですが、所々に「それはちょっと違うんじゃないの?」という書き込みを感じます。もちろん、私が間違っている可能性もありますが…。
点数: 3
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地平線を目指して飛ぶ鳥の姿を表現しようとしたものです。