「みやこどり懸賞旗の二まわり」の批評
回答者 げばげば
再訪です。
季語の六角成分図とは、組長の本
「夏井いつきの季語道場」で紹介されてる、季語の本意を可視化しようという試みです。この本にも組長が書いた六角成分図がいくつか紹介されています。
ただこれは、組長がすべての季語の答えを教えてくれてるわけでなく、
実際季語を味わったり例句をたくさん読んで自分で作るとよいよと言うものなのです。
元にフォロワーさんのいつき組、六角成分図の女神と呼ばれてる碧西里さんは、俳句ポストの兼題が出るたび分析して自分なりに六角成分図を作り、しかもおしげもなくTwitterやnoteなどでわれわれにも見せてくれます。
ていうことで、これは答えがあるのでなく、自分で季語の本意を研究しなさい、そのためには実際季語の場へ行くのが一番、いけないなら行った人の句をよく読みなさいというものです。
実際、わたしも俳句を始めた初期くらいのときに、雷は夏で、稲妻は秋。何が違うのかを知って季語って面白いと思いましたし、雷は音を意識して読もう、稲妻は農業を意識して読もうと思いました。
昨年九月、NHK俳句で高柳先生にとっていただいた拙句
遠雷や夕潮近き能舞台/げばげば
はまさに六角を実践しに行った句です。
遠雷が遠くに音だけ聞こえる雷の季語なので、残りの十二音は視覚として明確な場所・時間帯を、そして嗅覚として潮の匂いを、雷の連想力と能舞台の親和性。十二音の中に詰め込みすぎず、効率良い音数で配置していく。
派手な句ではないけど、意識したことは先生には伝わるのだなあ、と思いました。Twitterにあげたときも、フォロワーさんから、五感のバランスが良いとコメントが来て、ああ、やっぱみんなそういう風に鑑賞してるんだなあ、と思ったのを覚えてます。
長々と書きましたが、伝わりましたでしょうか?
点数: 2
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横綱休場で寂しい初場所だけれど。