「初春や末広がりに鳰の水脈」の批評
回答者 イサク
こんばんは。はじめまして。よろしくお願いします。
厳しくして、がありますので率直な意見を・・
まず、初心者様ということですが、それなりに数を詠んでらっしゃるように思います。
俳句として成立しているかどうかといえば、成立はしていると思います。
ただ、この句で季重なりする必要があるかというと?疑問でした。
映像として「鳰」がかなり強くなっており、「初春」が弱くなっています。どっちつかずの句になっているように感じます。
「初春の水脈」を詠みたいのであれば鳰がジャマをしているようにも感じますし、「鳰」の映像が句にとって絶対に大切なら季語「初春」を無理に入れる必要もないかと思いました。
・初春や末広がりに水脈の立ち
・めでたしや鳰の水脈末広がりに
あと、しいてお伝えするならば、「初春」は旧暦の正月に使った方が生きる季語かと思います。太陽暦の正月はまだ冬なので。
点数: 3
添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>
正月の池に、鳰が一羽水面を滑っていくと、あとに続く水脈が末広がりになっていくのを見て、このめでたさをを詠みました。鳰が冬季語であることに気づいたものの、鳰はどの季節にもいることだし、この句は、鳰を詠んだものではなく末広がりの水脈から、めでたさを詠んだもので、初春という強い新年の季語のほうがが強いと考えました。初心者は、季重なりを避けよとの教えに背くことになるので迷いましたが、この場合は、句として成立するのではと思いました。季重なりにつき、ご教示ください。