俳句添削道場(投句と批評)

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麦の波渦巻いて巻き戻らない

作者 長谷機械児  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

記念日俳句、7/29はフィンセント・ファン・ゴッホの忌日。
昨日の乱歩、今日のゴッホ、記念日が不作(「アマチュア無線の日」とかは知識皆無だし、「七福神の日」は新年のイメージがあるし…)で二日連続の忌日俳句。

晩年のゴッホというと、麦畑にイーゼルを立てて絵筆をとっている姿(世界的にはカーク・ダグラス主演の映画によるイメージらしいのだけれど、その映画は知らず、私の場合は黒澤明の『夢』で刷り込まれた)。
このイメージを取っ掛りに俳句にしよう。で、ゴッホ目線にしてみた。最晩年の作品に《カラスのいる麦畑》というのがあって、そこではそんなに渦巻いてはいないけれど、ゴッホと言えば、糸杉の連作に目立つあのタッチ。そんな感じで初案が、

 麦の波渦巻くほどに真ッ黄色

ここからゴッホと言えばのもう一つの特徴「黄色」を取り払ってみました。麦に付ける言葉としても、「ゴッホ」からの連想としても、「黄色」はあまりに安直かな、と。代わりに付けたのは、麦でなく「渦“巻く”」からの連想。

…今日は、寝坊した!(いつも4時台起きを続けていたのに、6時半を回ってる…)私の時間も巻き戻らない。まあ、田舎なので、これくらいで仕事に遅刻はしないですが。

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「麦の波渦巻いて巻き戻らない」の批評

回答者 こあめ

長谷さんこんにちは!「ラリー」に
アドバイスありがとうございます。
詳しくはないですが確かにレーシングカー
俳句としても詠めますね!
見事に重なってしまいましたが、新鮮な
驚きで面白いです…。
"翻す"はさすがに分かりづらいのではと
思いましたが
上の句の比喩→解が下の句のラリーという
構成で詠み手に理解してもらえるのではと
考えましたが、中々苦しかったですね…。
炎天のクレーの響きいいです!
暑いけど爽やかな感じがします。

ゴッホの描画はなぜ黄色いんでしょうねー。
黄色といえば麦…、麦に何か思い入れが
あるのでしょうか。
調べましたが、麦の波という季語はまさに
ゴッホのためにあるといってもいいような
季語ですね! 波から渦への連想。
ゴッホの渦巻く描写は美しいが絵なので
巻き戻ることはないということでしょう
か…。感慨深いです。
最初見た時、麦の波は比喩だからイコール
無季なのかなと思ったので無季俳句に
挑戦してみました。
・筆は渦巻く小麦色のキャンパス
うーむ…。かんばります!

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「麦の波渦巻いて巻き戻らない」の批評

回答者 ちゃあき

句の評価:
★★★★★

おはようございます。花火の句へご意見ありがとうございました。
ドン!ドドド・・・ワンワンワン・・・ワオーーー って感じだったと思います。(笑)

御句の感想ですが、ゴッホの絵までは辿りつけませんんでしたが、一面の麦畑にできた渦(実際に渦が巻くかは別にして)の表現に詩を感じました。巻き戻らない が何だか意味深いですね。またよろしくお願いします。

点数: 1

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「麦の波渦巻いて巻き戻らない」の批評

回答者 負乗

句の評価:
★★★★★

機械児様、こんにちは。
「渦巻いて巻き戻らない」の措辞が巧みかなーと思いました。
「麦の波」が、季語だと思いますが、私は感得出来ませんでした。
豪快なので、いっその事こと、北斎にしませんか…?(笑)

「夏の波渦巻いて巻き戻らない」
とか…

点数: 1

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