髪洗い俗の社会に紛れをり
作者 しゅうこう 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「髪洗い俗の社会に紛れをり」の批評
回答者 なお
しゅうこうさん、こんにちは。
御句拝読しました。
以前の句の時も書きましたように、私も低山ながら山を歩くので、おっしゃることはよくわかるのです。
ただ、どうもこの季語の持つ意味合い(風情)とは違うような…。
「髪洗ふ」という季語は、女性の長い髪が夏の汗と埃とかで汚れて臭くなってしまうので、女心としては気になる。気になるけれど、昔は今ほど頻繁に髪を洗えなかった。そんなこんなで、ようやくの思いで髪をほどいて洗うことができる喜びとかが、季語になるまでのことだったわけです。
ですので、男性が山登り等で何日も風呂に入らずにいて、下山してきてやっと入った、という状況とはどこか違うような…。個人的な思い込みであれば申し訳ありません。
逆に、次のような季語の斡旋も面白いかもです。
・滝浴びて俗の社会に紛れをり
点数: 1
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「髪洗い俗の社会に紛れをり」の批評
回答者 げばげば
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
御句。山から下りたことはわかりませんが、それを抜きにしてできている句のように思います。ただ、俗社会から離れていたのかな?仏道?修行?とかいろいろ考えてはしまう句です。
「髪洗い」と連用形でつなげていったので、少し時間の経過が気になる句です。
髪を洗いました、そしてその後俗世間の中に紛れているという時間経過です。
洗ひ髪という季語もあるので、こちらでどうでしょう。
洗ひ髪俗の社会に紛れをり
点数: 1
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「髪洗い俗の社会に紛れをり」の批評
回答者 なお
しゅうこうさん、こんにちは。
お詫びとお礼で再訪です。
まずお詫び。私は「髪洗い」の御句を、再び山から下りてきた男性の句だと思い込んでしまいました。でもそんなこと一言もおっしゃっていませんね。
俳句は一般的に、自分以外の誰かに成り代わって詠むことはないと聞きましたので、男性の句かと思ってしまいましたが、女性だとしたら、また山にこだわらなかったら、「あり」の句ですね。失礼しました!
次にお礼ですが、拙句の「露天商」、実景は確かに縁日だったのですが、縁日は夜のイメージ強いですよね、それが夕暮れに店じまいしてしまってはね。
しゅうこうさんのおっしゃる景色のほうがしっくりきますね。
私の「コメントミスマッチ」という
感じです。
気づきを有難うございます!
点数: 1
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「髪洗い俗の社会に紛れをり」の批評
回答者 イサク
こんにちは。
山登りのあと、とはわからないと思いますが、「髪を洗う」ことになんらかの儀式性を持たせていることはわかります。
連用形接続は確かに気になりますね。「髪を洗って」⇒「俗社会にまぎれている」という説明的な因果がほのかに匂います。
「紛れをり」にも若干説明の気配がしますが・・・
むしろ因果よりも一連の流れにしてしまって・・だとどうでしょ?
・髪洗い俗の社会に戻りゆく
点数: 1
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その他の添削依頼
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以前「髪洗う」を使って作りましたが、上手く表現出来ず。。
皆さまからのアドバイスを反芻しつつ、改めて詠んでみました。
数日振りに山から下り、お風呂に入る事は社会に戻る儀式みたいに感じています。