「忘らるる身の儚さよ秋扇」の批評
回答者 北野きのこ
唯我独善さんこんにちは。
秋扇の句、推敲されたのですね!
生々しい心情が感じ取れる句に変化したと私は感じます。
先に投稿された句へのコメントで、私は「ある状況と季語秋扇をぶつけているのではないかと妄想した」と申し上げました。
妄想していたのはまさに掲句の様な寂しげな情景でした。
この文脈であれば「る」は受身の助動詞なのだろうと察しがつきます。
古語や「扇」の効果で雅な雰囲気も漂うと思います。
ただ上五中七が扇を説明していると取られて「季語の説明をした句」と読む事も可能です。
今となっては孤独になってしまった人物を具体的に示してはいかがでしょうか。
孤独な状況と季語の本意から「この人は自分の儚さを嘆いているのかもなぁ」と読み手が想像してくれれば、大成功だと私は考えます。
忘られて部屋に一人や秋扇
動詞を変えた案も考えてみましたが、若干執念めいたイメージになってしまい、掲句の「儚さ」からは離れてしまいました。
添削とは言えませんが…。
忘れ得ぬ二人の旅路捨扇
忘れ得ぬ鍵の在処よ秋扇
単語間に意味の重なりがまだまだありそうです…
点数: 1
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色いろ思いの詰まった夏も終わります。