俳句添削道場(投句と批評)

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真鍮に光る鰙船の朝

作者 ふり  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

もっとわかりやすいのも考えたのですが、チャレンジしてみました。
あと突き詰めると破調になってしまうので、まだそこは勇気がなく…
伝わるかどうか?

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「真鍮に光る鰙船の朝」の批評

回答者 イサク

再訪です。
私へのコメントの句などを見て・・・

この句の主とするところを、まず考えてみてください。
「ワカサギが真鍮のように光っている」が主として言いたいことであれば、「船」とか「魚屋」とかの場所はあまり関係ない気がします。「ワカサギが真鍮のように光っている」ことが大事で、あとは句の受け手の想像力に託せばいいと思います。
鮮度の高い魚がきちんと描けていれば、少なくとも捕った直後か、「漁港」ぐらいの想像にはなると思いますし、ぶっちゃけ上に書いた通り、この句では場所はあまり関係ありません。それよりも「鮮度の良いワカサギ」を描きたいです。

同じく、私のコメントにいただいた句の「釣り上げし」という説明、ご本人にとっては「自分が釣ったことの感動」が重要なのかもしれません。
ただしこれは作者の自己主張になるので句に入れるのが難しいです。重要なら風景として残してもいいですが、俳句十七音という短さでは「ワカサギが真鍮のように光っている」といっしょに入れるのは難しいかも。

説明を省いた方が感動は伝わると思います。

・真鍮光るごとき鰙釣り上げた (上五字余り、「釣りあげ」優先)
・鰙の真鍮のごとき光かな (中七字余り、「光」を強調)
・鰙の真鍮のごと光る朝 (「朝」は大事かも?)
・釣りあげて鰙は真鍮のごと (句またがり、「光」入らず)

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「真鍮に光る鰙船の朝」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

真鍮に光っているのが「ワカサギ」なのか「ワカサギ漁の船」なのか、ふたとおりにとれる句です。おそらく「ワカサギ」なのでしょう。

コメントからも語順に悩んだようですが、上五中七で季語を含む言いたいことが言い終わってしまっており、下五で「船の朝」という風景を出しても「いまさら?」という感じがありますね。

この語順であれば、下五も「ワカサギ」から目をそらしたくないような気がします。

・真鍮に光る鰙網に充つ

あるいは「真鍮に光るワカサギ」という季語を説明する語順を調整して、他を省いて集中するか、です。

・鰙は真鍮のごと光りけり

句意はこっちかな。

点数: 1

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「真鍮に光る鰙船の朝」の批評

回答者 たーとるQ

句の評価:
★★★★★

ふりさんはじめまして。
イサクさんの講評通り、真鍮が鰙よりも船と似通っている言葉で、比重がどっちにいくのか分かりづらいです。漁船ということを表したいなら(光に反射された)鰙が何匹もいるような風景にしてみるのはどうでしょう?
→鰙の光幾重に朝の船
→わかさぎのひかり幾重に朝の船

点数: 1

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「真鍮に光る鰙船の朝」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

こんばんわ。

言いたいことは他の方が言ってくれますので。たーとるさんへの「船を入れないと魚屋の鰙と勘違いされそう」というコメントを見て。

魚屋でないことを言いたいための船だったのですか?!ここの船を入れる以上、どうしても船からの光景を言いたいと思いますよ^^

季語をもっと信用しましょう。季語がいきいきと描ければ、それは魚屋のそれとは思いません。むしろさなかやを言いたいのであればそれとわかるように工夫が必要です。

季語そのものを描写するだけの句を一物仕立てと言いますが、これは季語そのもに様々な連想があるものですので、かなりの観察力と表現力が必要とされ難しいです。「真鍮のように光っている」これだけはまだ弱いでしょうね。

点数: 1

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