「蝗飛来背にす黄昏熟れ落ちて」の批評
回答者 なお
卯筒さん、こんにちは。御句拝読しました。
イナゴって、私は生前は(?)見たことがなくて、佃煮になってからです。でもそれも、食べたことはありません。
御句、光景は浮かんできます。近景のイナゴと遠景、何か、壮大な景色ですね。
しかし、それを一気に詠みこもうとなさって、若干窮屈な感じになっているような気がします。
また、季語のイナゴが景色に埋没してしまっていないかと。
動詞も飛来する、背にする、熟れ落ちると三つになり、主語が異なっています。
また、黄昏とは、夕方に薄暗くなることですので、それが熟れ落ちるというのも気になりました。
そこで次のようなものを考えました。
黄昏時を詠んで、
・黄昏を背に飛び来たる蝗かな
黄昏を夕日と捉えて、
・熟れ落ちる夕日背に飛ぶ蝗かな
「夕日」は私の歳時記では季語とはなっていませんでした。
こまごまと申し上げてすみません。よろしくお願いします。
点数: 2
添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>
夕暮れに蝗がこちらに向かって飛んできた様子を詠んだ句です。