俳句添削道場(投句と批評)

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山となり流れて行かぬ花筏

作者 いつき  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

花筏の渋滞

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「山となり流れて行かぬ花筏」の批評

回答者 なお

芦川次郎さん、こんにちは。
御句拝読しました。
芦川さんのお詠みになったような光景は、今日仕事の帰りに目にしました。ああ、芦川さんの句はこのことだな、と思いました。でも「山」ではなかったな。小山でした(笑)。

先のお二方もおっしゃっていますが、花筏は流れてこその筏です。私は以前、お題が「泉」の時に、枯れた泉の句を詠んで注意を受けました。泉という季語は、清涼な水がこんこんと湧き出ているからこそ泉であり、季語なのだと。枯れていたのは実景かもしれないが、俳句ではそれではダメだと言われました。

御句でも、せっかくの花筏、なんとか流したいですねー。
しかしどうにもならない。
そこでイサクさんは、流れない花筏を逆手に取って見事にその優雅さを詠んでいます。
私は他の方がいい提案句を先に置かれても、自分なりの下手な提案句を置くようにしています。悔しいので(笑)。

・花が花堰き止めてなほ花筏

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「山となり流れて行かぬ花筏」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

コメント「花筏の渋滞」と、本句比喩表現の上五「山となり」との受け取る映像に差がありますね。
どっちが本命でしょうか?

いずれにせよ、「山」となってしまっては、季語「花筏」の持つおぼろげな雰囲気が損なわれているように思います。季語「花筏」を生かすのであれば、上五「山となり」は再考した方がいいように思います。

・花筏流れて行かぬほどに花

点数: 2

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「山となり流れて行かぬ花筏」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。花筏が水に漂う流れる風情を味わう本意の季語なので、滞りが少し気になりました。実景でしょうけれど!
滞りの例句もあるので、悪いわけではありませんが、イサクさんの言う、おぼろげな雰囲気が、滞りによって削がれる感じは同意見でした。提案句は、花が流れないほど花にあふれてる、と。水面の花を愛でていて、ウマいです!一票。

点数: 1

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