孫と行くゲームセンター春休み

おはようございます。

「孫俳句」と呼ばれるジャンルはご存知でしょうか？
俳人さんの中には「孫を詠んではダメだ」と否定する人もいるようですし、俳句の本にも「孫は詠まない方がいい」と書かれている本も多くありますし、その理由も説明されています。大きな理由は「孫がかわいい」というだけで読みが終わってしまう（ような偏見で見てしまう）から。
逆に、そうでも言わないと、お年を召した初心者さんたちがみんな「孫」の俳句を持ち込んでくるそうで・・・

「孫俳句がダメな理由の理解」や「【孫】という単語を使った方が句が面白くなる判断」あたりができていれば、孫を使ってもいいのではないか、と個人としては思っていますが。

御句、自分が（年甲斐もなく）ゲームセンターを楽しんだことを言いたいならば、それをうまく入れ込むためには音数の都合で「孫」を外さざるを得ないかと・・・
「孫と遊びに行った」というだけの俳句であれば、嫌われている「孫俳句」どまんなかです。
ちょっと検討してみてください。

・ゲームセンターたのしむ六十路うららかに

芦川次郎さん、こんにちは。
御句拝読しました。
お孫さんとゲームセンターですか。いいですね！散歩がてら。
いい陽気になりましたし、お孫さんが一人で部屋でゲーム、などというよりはるかにいい景色ですね。

さて御句、私は愚かにも、初読では、お孫さんとゲームセンターに行ったら春休み（休業中）だった。こんなところにもコロナの影響が…？という句だと読んでしまいました。バカですねー。

そこで、自分なりに、「そのように読まないためにはどうしたらいいか」を考えてみました。

・春休み孫に連れられゲーセンに
・春休みゲームセンター孫と行く

個人的には、これなら大丈夫。
しかし考えてみたら、ゲームセンターが春休みとるわけないですね。
子どもたちには唯一宿題のないお休みですから、ゲーセンも稼ぎどきですね。失礼しました。

ちなみに、イサクさんのおっしゃるように、孫俳句はかなりハードル高いです。
私も立場同じですからわかりますが、「孫は可愛い」に代表される一般的な概念からの句は、余計に評価が厳しくなるようです。
幼子であるにもかかわらず、こんなことを…という、大人は忘れてしまった気づきを与えてくれる、そんな句は受け入れられると思います。
事実、このサイトでもいい感じのご投句なさる方がいらっしゃいましたよ。