「梅雨冷えや駅灯消えて濡るる髪」の批評
山田さま、はじめまして
誰のものとは言いませんが惜しい俳句を見て「本当に伝えたかったことはこれなのだろう...
ハオニーが再現してみせよう!」という感じで俳句を究めているアウトローのハオニーです
余談ですが嫌いなものは意味不明な俳句です(
この句、いいと言えばいい、惜しいと言えば惜しい句です
もちろん意味はきちんと伝わる一句です
そして、ハオニーにいいと言わせるだけのものがあるので、将来性は十二分にあります
季語「梅雨冷え」と駅の灯りが消えるワンシーンを取り合わせたところに、才能の片鱗が見えました
手堅くいいシチュエーションを切り取っていますね
惜しいのは「濡るる髪」です
梅雨冷えの中、駅の灯りが消えて髪が濡れました
という句の内容だと私はそうおもったのですが、「髪が濡れた」は季語「梅雨冷え」の力があるので、読み手の多くがきちんと想像してくれる範囲にあるのです
「読み手を信じる」と、こういうところが勿体ないと感じるようになってくるものです
ハオニーもこういうミスをして、本当に伝えたかったことを削ったことはよくあります
今回、「夜通し恋人を待っていた」という素敵な情報があるのです
私はこれを書くべきだと思いました
「濡るる髪」だと、何かに打ちひしがれて立ちすくんでいるような光景が浮かんでしまいます
ずっと彼女を待っていたように思わせる表現を読者の心に叩きつけましょう
もちろん、説明せずに映像化できる言葉でです
梅雨冷えに駅灯消えてひとりきり
「ひとりきり」は映像化できる言葉です
灯りの消えた駅前に、ひとりきりで待ち続ける人物(おそらく作者自身)が映像化できているのです
「読み手を信じる」という内容、俳句2-3年目くらいの人が考え始めることです
プロの方なら、年がら年中考えていらっしゃることでしょう
当然、早すぎるなんてことはありません
ハオニーは俳句はじめて2ヶ月くらいでこういうところを痛感しました
逆に遅すぎるということもないのですがそれはまたべつのおはなし(
添削のお礼として、ハオニーさんの俳句の感想を書いてください >>
こんばんは!突然の添削依頼失礼いたします!山田と申します。
17音の表現の深さに雷に打たれたような感覚が走り、俳句を詠んで見たいと思いたってから2週間のひよっこです。とは言え、周囲に添削してもらえるような人もおらず、このサイトを拝見し、是非とも添削をお願いいたしたく、依頼しました。
句意は、紫陽花とはほとんど関係なくなってしまいましたが、梅雨の時期、恋人を夜遅くまで駅で待った経験を詠んでみました。若干のキザ臭さはご容赦ください!何卒、よろしくお願いいたします。