「白菜に見ゆ結晶はノスタルジ」の批評
回答者 なおじい
よした 山月さん、こんにちは。御句の感想を置かせていただきます。
多くの方々の実に的確なコメントが出ており、もはや私の出る幕でもないような気がしますが、それではつまらないのであえてお伝えします。
御句、よしたさんのおっしゃりたいことはわかるのです。私も漬け物に味の素を思い切り振りかけて、妻に呆れた顔をされます。でも美味しいですよね。それに微妙なシャリシャリ感も加わって、風味が増します。
それはわかるのですが、御句の残念な点をお伝えします。
まず、これはすでに出ていますが、白菜の句ではなく味の素の句になってしまっている、ということです。言い換えれば、季語の白菜だけでは力不足なので他の力を借りたということになり、俳句の方向性とは逆を行っています。これはあまり評価されるとは思えません。
次に、味の素を詠むなら素直におっしゃればいいのに、「白菜に見ゆ結晶」と、なんか気取っておられます。気取るだけならいいですが、意味がわかりません。
さらに、「ノスタルジ」と。他の方からもありますが、懐かしやと言わずに懐かしさを、ノスタルジーと言わずにノスタルジーを表したいです。それが難しければ、そうした感情を出さないことです。
厳しくしてくださいとのことで遠慮なく言わせていただきましたが、連続してご投句なさる意欲と、返礼コメントも欠かさない真摯なご姿勢には敬服します。
最後に、よしたさん初め皆さんの裏を行く私の提案句です。
・調味料要らぬ祖母の白菜漬
点数: 2
添削のお礼として、なおじいさんの俳句の感想を書いてください >>
よろしくお願いいたします。
昔の食卓でよく見かけた、味の素。
良い悪いは別として
日本の発展や躍進の小さな証として
個々の家庭にもあったのかななどと…
祖母がかけている姿が想いおこされ、懐かしくなります。
化調振る白菜漬に見ゆ昭和
がストレートに伝わるのかなと考えましたが、略語がよいのかわからず、最終的に上としました。