「朝霧を掻き分けてゆく背広かな」の批評
回答者 なお
こんにちは。長谷機械児様、いつもお世話になってます。
御句、「霧」という季語のせいか、幻想的な雰囲気がありますね。
ただ、私もサラリーマン生活が長いですが、私の住む地域では、朝の出勤時に霧が出ていたことがないので、どうも「霧の中を掻き分けて背広で出勤」というのがピンと来ないのです。
もちろんこれは長谷さんの実体験の句ですから、私がピンと来ようが来まいが関係ないのですが、例えばこれがどうなるとピンと来るか、と考えてみました。
・朝霧を掻き分けてゆくバイクかな
これですと、サラリーマンの出勤よりもずっと早い時間の新聞や牛乳配達の方々の姿が浮かびます。
・朝霧を掻き分けてゆく歩荷かな
「歩荷」は、「ぼっか」と読んで、たくさんの荷物を担いで山小屋に届ける人たちのことです。クライマーとかだと夏の季語になるかと思いましたので…。
どちらもサラリーマンから離れてしまって申し訳ありません。
よろしくお願いします。
点数: 1
添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>
お題の出た平日朝の即吟。
私はまだ在宅勤務継続中ですが、月曜の朝、玄関の戸を開けるやいなや霧に出くわしたりすると鬱々たる気分に拍車が掛かり、自分にむち打つ感じで職場へと向かっていた記憶があります。
「背広」という語は今では古臭いかなとも思いつつ、「スーツ」(一揃え)でもないような。「サラリーマン」と言ってしまっては説明だろうし。