「克ちて呑む父の笑顔や祈る月」の批評
回答者 なお
キキ坊さん、こんにちは。
御句の感想と提案句を置かせていただきます。
何よりもお父上の一日も早いご快復をお祈り申し上げます。
日本中で多くの人が名月に願い事をしたと思いますが、親御さんのご快復を願ったと聞いて感心し、すみませんが嬉しく思っています。
ただ、そのお気持ち、コメントからは伝わるものの、俳句からはなかなか捉えにくかったです。
その理由はイサクさんがわかりやすく解説してくださっていますので、「その通りです」でも済んでしまうのですが、重複承知で私にも言わせてください(笑)。
「克ちて」。「勝ちて」ではないですから、何かを克服して、ということは伝わります。
「呑む」。「飲む」ではないですから酒だとわかります。
「父の笑顔や」。「ああ、父さんの笑顔っていいなぁ」といった感じですね。
ここまでで、「お父さんが何かを克服してお酒を飲んでいる。ああ、いい笑顔だなぁ」という情景が浮かびます。悪くないですよね。
ところがこの後の下五でわからなくなります。
「祈る月」。「え?お月さまが祈るの?」「いや、月に祈るでしょう。でも誰が何を?」
ここで前に戻り、あ、そうか、「父の笑顔」は、まだ願望の段階なのか。実現していないんだ。上五中七はお祈りの中身の説明なのか…。
おっしゃりたいことは理解しましたので、私なりの提案句を置かせていただきます。
・月愛でつ父の快気を祝ひたし
今日のような月を見ながら、早く父さんと快復祝いのお酒を飲みたいな、という意味ですが、いかがでしょうか?
どのようなご病気かわかりませんが、お父上への励ましを俳句に詠むというのも一つのテーマになると思います。
ご快復への願いが一日も早く通じますように。
点数: 1
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闘病中の父が、完治して笑顔で酒を楽しめるよう月に祈っている自分を句にしました。説明調になっていないか、他に表現方法があるかご教示ください。