「蓑虫で勿れ書をすて町に出よ」の批評
回答者 なお
こんにちは。ダック様、いつもお世話になってます。
御句、意味合いはわかります。「閉じこもっていないで、街へ出よう、色々な発見と出会いがある」ということですよね。
ただ何点か、拝読して気になりましたことを挙げさせていただきます。
一点目、全体が、比喩+引用だけで成り立っていること。
二点目、季語がいきなり否定されている点。
三点目、「蓑虫で勿れ」とありますが、「鶏口となるも牛後となるなかれ」とあるように、ここは比喩ですので、「蓑虫となるなかれ」ではないかと。音数の制限はありますが。
四点目。引用の部分、引用はいいのですが、語尾一文字が抜けているので印象が変わっています。
最近、大野萌子さんの「言い換え図鑑」という本を読みました。ちょっとした言い換えで人間関係を円滑に進める方法、ということで、多くの事例が紹介されています。その中の一つに「やれ」は「やろう」と言い換えようと。寺山修司さんの原作は「書を捨てよ、町へ出よう」でしたよね。私の青春時代に盛んに目に耳にした言葉です。
御句はおっしゃっていることは実に共感できますので、僭越ながら私ならどう詠むか?提案句を置かせていただこうと思いましたが、まとまりませんでした。代わりにイメージの五七五を置かせていただき失礼します。
・蓑虫よ一緒に町へ行かないか
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兼題=蓑虫で。
蓑虫でなくてもよい。他のタイトルをそのまま使用している。標語のようだ。というところでしょうか?