秋刀魚焼く脂滴り火は猛る
回答者 なお
こんにちは。ドロップ様、いつもお世話になってます。
御句、拝読しているとまたまたサンマを食べたくなりますね。炭火が最高だと思いますが、とにかく「火で焼く」このことにより、落ちた脂が燃えて燻製のような香りがサンマにまとわりついて、風味が増すのだと言いますよね。素晴らしい。
サンマに限らず、直火焼きの醍醐味はここにあるのですね。反面、煙はすごいですが。
御句、他の方々がすでにおっしゃっていますが、せっかくの、季語であり主役である秋刀魚の印象ごちょっと薄いです。それは、上五で先頭に出てくるのはいいのですが、いきなり脂を抜かれてしまうからです。そして滴り落ちる脂と猛り狂う炎に主役の座が移って終わってしまいます。
私の提案句は、出来るだけ原句のままで、サンマに気を留めておくような句にと思って、「から」を「焼く」にしてみました。
また、「火も」は「火は」にさせていただきました。これは、「も」は要注意の助詞で、他にもそうだというもの/ことがあれば使っていいが、そうでない場合は使うと散文的になるという厳しい教えによるものです。
原句の措辞にこだわらなければ、
「秋刀魚焼く脂は落ちる火は上がる」
なんていうのも上下の動きで面白いかと思いました。
直火焼きはいいですね!
点数: 1
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秋刀魚を直火で焼いてみました