風爽か古書を開けばインクの香
回答者 イサク
おはようございます。
下五詠嘆「かな」へのつながりが上手くいっていないように感じますね。
上五の季語「風爽か」で一度切れており、「古書のインクの香り」というものだけを詠嘆してしまっているからのように思います。
「かな」は俳句らしい切れ字ですが、いろいろな意味を含みますので説明が難しいです。
上五の季語を生かすならば、一旦「かな」を外すのも手かもしれません。
点数: 1
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作者 いくたドロップ 投稿日
回答者 イサク
おはようございます。
下五詠嘆「かな」へのつながりが上手くいっていないように感じますね。
上五の季語「風爽か」で一度切れており、「古書のインクの香り」というものだけを詠嘆してしまっているからのように思います。
「かな」は俳句らしい切れ字ですが、いろいろな意味を含みますので説明が難しいです。
上五の季語を生かすならば、一旦「かな」を外すのも手かもしれません。
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回答者 げばげば
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
御句、いいですね、素敵。
秋ってなんか五感が研ぎ澄まされる気がしますよね。
秋の味覚はもちろんのこと
「風の音にぞ驚かれぬる」とか「虫の声」聴覚とか、「風爽か」触覚とか。
その中でも、嗅覚がとくに研ぎ澄まされるような。微妙な感覚に秋を感じるような。
御句、古書店のインクのにおい、共感です。私もよく古書店に行きますが、独特のにおいですよね。どちらかというと「香り」より「におい」という気はしました。
爽やかな秋の風に運ばれてくるインクのにおいで秋が来たと気づく、なんかいいですねー。
私もにおいで作句していたので、勝手ながらここに置かせていただきます。
秋雨や墨にほひたる朱印帳
神社・お寺のご朱印をよくいただいているのですが、この秋雨、においが増します。墨のにおいも古書のにおいほど好きです。かすかな匂いなんですけどねー(*'▽')勝手にアンサー句失礼しました。
点数: 2
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回答者 なお
こんにちは。ドロップ様、いつもお世話になってます。
御句、共感できていい句だと思います。古書の匂い。ドロップさんはインクの匂いとのこと、私は紙の匂いのように思いますが、どちらも混ざってのあの匂いなのでしょうね。
提案句は、
秋日和古書のインクの匂ひかな
と置かせていただきます。
まず、上五を「風爽か」から「秋日和」に変えた理由ですが、風が爽やかであればあるほど、その風の匂いだけを嗅いでいたいと思うからです。言い換えれば、秋の風はそれだけでとても爽やかなので、他の匂いを、たとえそれが好きな匂いであっても重ねたくない、と、個人的な趣味かもしれませんがそう思いました。
ですのでここには、匂いの強くない、でも爽やかな季語を持ってきました。
また、最後の「香り」を「匂い」にしたのは、これも個人的な意見ですが、「香り」は万人に好かれるもの、「匂い」は好きな人や思い出などのある人には好まれるが、何も感じない人や嫌いな人もいるかもしれない独特のもの、と考えると、ここは「匂い」かなと。
とはいえ、提案句として上に別途置かなかったということは、多分に個人的趣味があるためで、原句は十分鑑賞に耐えうるものだと思います。よろしくお願いします。
点数: 2
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回答者 知世
こんにちは。
古本の懐かしいような匂い私も好きです。
秋のイメージにぴったりのモチーフですね。
「爽やか」が「秋の風」を含意する季語なので、「風」を使わず「爽やかや」(これは「かな」が入っていたらダメですね)「爽やかに」といった形が良いのではないでしょうか。
個人的に気になったのは、「インクの香り」からは古書よりも刷られたばかりの新しい本が想起されるのではないかということです。
爽やかや古書の頁を潜りゆく
だいぶ推敲の余地はありますが、上記を踏まえて考えてみました。
点数: 1
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古本にしかない特有の匂いが好きです