路地裏の恋の噂や立葵
回答者 大江深夜
どうもこんばんは。「の」で畳みかける発想は良いと思います。しかし、掲句は切れが無いため何を言いたいのかわからない支離滅裂な五七五になっているのでは。
きちんと意味を通すなら一箇所切れを入れるべき句だと思いました。
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作者 長谷機械児 投稿日
回答者 大江深夜
どうもこんばんは。「の」で畳みかける発想は良いと思います。しかし、掲句は切れが無いため何を言いたいのかわからない支離滅裂な五七五になっているのでは。
きちんと意味を通すなら一箇所切れを入れるべき句だと思いました。
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回答者 げばげば
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
御句、あえての「の」もいいのではないですかね。
初読は、ん?ここは「に」で、「や」で切るのではなくて?「や」の方がいいでしょ、カット切りましょって言おうとは思ってはいたんですが。何回か読んでるうちに、路地裏の立葵なんですよねー。路地裏に立葵と恋の噂が同居している感じがなんか味わい深くて、取り合わせは取り合わせなんですけど、「路地裏にある立葵は素朴にそこに咲きながら、恋の噂も何もかも立葵だけは知ってゐる」みたいな感じのニュアンスがあって、読み下す方がいいのではないかと感じました。そしてコメント見てみると、やはり、そこは狙いだったですね。そこの是非をということでよね。
理論派の長谷さんに自分の感覚とニュアンスだけで鑑賞しているのは申し訳ないですけど「の」あり派です。ここまで自分の感想は先レスしておいて、他の方はどういう意見なんだろう?勉強したいところですね。どういう印象を持たれるのか、やはり切るべきという意見なのか。
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回答者 知世
こんにちは。
やはり「恋の噂が立つ」とかけてるんですよね?
「の」連打もあってなんとなく短歌っぽいですね。
「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の〜」みたいな。
でもこちらはちゃんと描写してるので短歌ほどだらだらした感じはないですね。
私はそういう掛け言葉的なものとか好きなんですが、俳句的の世界ではどう捉えられてるんでしょう。
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回答者 げばげば
こんにちは。
再登場失礼します!
お、知世さん。これは掛詞が狙いでしたか。
「恋の噂が立つ」かー。なるほど。「春立てる霞」みたいな芭蕉の。
そこまで気づいてなかったなー、納得です(*'▽')たしかに俳句で掛詞とか結構よまれてるんですかねー?
再登場お邪魔しました(^▽^)/
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回答者 知世
丁寧な解説ありがとうございます。
掛詞を意図されたわけではなかったのですね〜後から鑑賞する人をミスリードしてしまったかもしれません。
「蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ」
これがおくのほそ道の結びの句だそうですが掛詞に枕詞にとゴリゴリ盛り込んでるので、芭蕉様がやってるなら〜とちょっと勇気づけられる気がします。
現代においては技巧が鼻につくからか、それが何だか却って俗っぽさに繋がるからか、あんまり好かれてないみたいですけどね。
「dance to the…」は元々TikTok動画のタイトル(「dance to the beat of theナントカミュージック」みたいなのだったかと)を見て「これもさり気なく五七五だなー面白いな」と思って作ったものです。
そしたら知らずにtofubeatsの曲名と丸々被ってしまいまして…意識して作ったという訳ではないんです。(元ネタのTikTokはtofubeatsを意識して作られたものな気がしますが)
パリピギャルがTikTokダンスのノリでスイカ割り〜という感じで私の中でだけ「即いて」はいるのですが。
そしてあれこれ説明してもおそらく「わけわからん」と思われていることかと思います。
たまに「何か面白い気がする」というだけのリズムや雰囲気だけの句を作るのですが今回も思い切りその類なので…。
丁寧に読み解いていただきありがたいやら申し訳ないやらです(ノ_<)
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回答者 はや
スラリと背の高い立葵、私の中では美人の設定です(笑)
みんなの憧れ立葵さんの話題で路地裏は持ちきり…プランターやゴミバケツたちの楽しいおしゃべりが聞こえそうです。
「西瓜提げ…」の添削ありがとうございました。
丁寧に具体的に直し方を教えていただき、本当に勉強になりました。残すべき言葉は何か、じっくり考えてやっていきたいと思います。悩んだときはいただいたコメントを何度も読み返します!
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回答者 なお
こんにちは。長谷機械児様、いつもお世話になってます。
御句、興味深く拝読しました。どういう興味かといいますと、助詞「の」の応用範囲です。
別のところで、「俳句では助詞が重要」「で、ば、が、に、は」は使わない。「も」も要注意。
とあり、そうなると使う助詞は限られてきて、「の」か「を」じゃないの?ということになり、以前私がある句を考えた時に、「の」の連打になってしまいました。もちろん、「あしびきの〜」の例を出すまでもなく、「の」で畳みかける/リズムを作るのは作句として効果的であり、名句も数あるとは思います。ただ、そう思う一方で、「なんでも『の』にしてしまっていないか?」という疑問がありました。その点で御句およびコメントは勉強になりました。
なお、話は変わりますが、俳句の掛詞について。私は、あれは和歌の世界のものだと思っており、音数制限や一瞬の情景を切り取る俳句には馴染まないものだと思っています。その点で長谷さんと同意見です。
とはいえ、「してはいけない」ものではなく、あったらあったで、それは心情や情景を伝えるのに効果的であれば、あっても構わないと思うのですよ。
御句の「恋の噂の立葵」は、長谷さんが意図なさったかどうかはわかりませんが、私としては、上手いもんだと思いました。プラス効果になっていると思います。
しかし、「路地裏」。これだけですでに一つの強いイメージを持つ言葉ですね。
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優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
助詞「の」を畳みかける俳句。
そういえば、一昔以上前に、そんなものを意図的に投句したことがあったと思い出しながら再作しました(インターネット句会のシステムが変わって、データが残っていないので、当時と一言一句同じではないかもしれません)。これは当時1点は入ったのだったか。ハッキリしないのは、当時は点を入れ合うだけで、感想等は別途掲示板があってやりとりしていたのですが、この句への感想書き込みは特になかったのではないかと思います。
路地裏に、プランターやら、エアコンの室外機やら、水色の大きなゴミバケツやらがあるなかに、タチアオイ一本きりの鉢植えがあって、ひょろひょろと伸びて、いくつか花をつけている。実際に見た景色はこれだけ。
当時の狙いとして、一本のタチアオイが見せるやや貧相な感じと、平仮名は「の」だけがぽつぽつとある、切れのない一本調子な形が合ってるかなと。
普通の助詞・切れ字の使い方に直せば、
路地裏に恋の噂や立葵
にはなるのですが・・・。