君だけを乗せて出た汽車秋扇
回答者 なお
こんにちは。卯筒様、いつもお世話になってます。
御句、初読では今ひとついみがわかりませんでした。その最大の理由は、私が秋扇という季語の意味を理解していなかったからです。調べてみたら、「時期に合わず、役に立たなくなったもの」とありました。確かに、秋は涼しくなるから扇はいらなくなりますね。今で言うとハンディファンでしょうか(笑)。
御句、そうなりますと、コメントと合わせて、どこまで現実で、どこまで比喩/空想かがわからなくなりました。
作者は汽車に乗り遅れた。一緒に旅立とうと言っていた相手の女性は乗れた。しかし、扇を忘れた(置いていった?)。作者はこの扇を見て、自分は秋扇のように、「乗り遅れてもはや役に立たない者」なのか…とガクっとしているという句でしょうか?本当に扇が置かれていたのですか?それとも心の中の話?
点数: 1
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汽車に乗り遅れた自分と汽車に乗れた扇子の持ち主の視線が合った刹那を詠んだ句です