俳句添削道場(投句と批評)

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猛暑の日マスクずらせば夏の草

作者 がお  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

コロナ禍でのマスク生活では、口呼吸になるためか嗅覚もあまり味わえない生活が続いたが、暑すぎてマスクをずらしたら一気に夏草のにおいを感じることができて、生命感あふれる夏という季節を実感した

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マスクずらせば夏草のにほひたり

回答者 げばげば

こんにちは。
はじめまして。げばげばと申します。

御句拝読しました。
とてもとても共感します。マスクに慣れた今でも、いろいろな風流な香りをいくつか逃しているような気がして残念だなと思います。
ふとマスクをとった瞬間、夏草の匂いを感じたという瞬間を切り取るのはとても詩的ですね。

他の方のコメントにもある通り、季語が重なってくるのでそこ整理しておきましょう。
イサクさんから、この句にぴったりの「草いきれ」という猛暑の夏草の匂いを表す季語がありますが、私は初読でそこまで思いつけなかったので、夏草のかほり、で提案句。

嗅覚って生活にも俳句にもとても大事だって気づかされる日々ですね(*'▽')

句の評価:
★★★★★
★★

点数: 1

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

夏のマスクずらせば草の熱れかな

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。はじめまして。

初心者さんでしょうか?

「猛暑」「マスク」「夏草」と季語がみっつ入っていますね。
このうち「マスク」はそろそろ季節感がなくなっているとして、保留します(冬の季語なので、先生によっては厳しく「ダメ」と言われます)。

残る「猛暑」「夏草」はどちらかに絞った方がいいですね。
御句では「猛暑」が状況の説明にしか使われていないので、「夏草」だけを残す方を優先した方が良いと思います。

点数: 1

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猛暑日やマスクずらせば匂う草

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

宮田剛さん、こんにちは。

御句読ませていただきました。
私の感想をお伝えし、提案句を置かせていただきますね。

御句、心情・情景ともによくわかり、共感します。
それもご自身のコメントがあるからで、俳句は本来は五七五の勝負です。この道場ではそのコメントいくらでもOKですが、一応それは頭に入れておいてくださいね。

さて、まず気になったのが、季語が重なっていることです。「猛暑」と「夏の草」。「マスク」は、イサク様もおっしゃっているとおり、コロナの関係で冬の季語とは言えなくなりました。私は個人的にはそう思って構わず使っていますが、場合によっては夏の季語とケンカしますのでよろしくお願いします。

次に、「マスクずらせば夏の草」という中七下五の違和感。わからないではないですが、普通、マスクずらして飛び込んでくるのは匂いですよね。でも原句では草の映像=草そのものの姿のよう。「目隠しずらせば夏の草」であればわかりますけどね。

提案句では、猛暑日を季語として残しました。耐えきれない猛暑であるからこそマスクをずらした、ということで。「夏の草」は、季語の重なりの解消と匂いを入れるために「夏の」は取りました。「匂う草」より「香る草」とするとカッコイイ気がしましたが、ここはほのかな香りより、むあ〜とするまさに「草の匂い」を感じたでしょう。

なお、別案として、次のような句も浮かびましたので置いておきます。
マスクゆえついぞ気づかぬ草いきれ

よろしくお願いします。

点数: 1

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