俳句添削道場(投句と批評)

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炎天のうぐいすなんの不思議ある

作者 知世  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

先日通勤途中にウグイスが鳴いていました。
「老鶯」という季語はあるものの、渓谷とかにいるんじゃないの?いくらなんでもこんな炎天下のベッドタウンで、セミとか鳴いてて…。
さすがにこれは俳句にできない、と思ったのですが人間の風流とか関係なく生きているウグイスに魅力を感じたのでお題に乗じて作ってみました。
勿論季跨がり?となるわけですが、季語ではなく生き物としてのウグイスを詠んだのだと強い気持ちで使います。

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「炎天のうぐいすなんの不思議ある」の批評

回答者 74

こんばんは。川内湖の句へコメントありがとうございます。
ご指摘ご最もです…俳句として落とし込む前に描写のスケッチのような過程が必要かもしれません。
東北一周シリーズは数年前の行動力が爆発してた頃の記憶を掘り起こしています。旅の特別感は記憶に残りやすく、描写の練習にちょうど良いと思います。知世さんも時勢が落ち着いた頃にぜひ!

御句を詠もうとした心意気が心地よいです。
季語って納得いくものと今の感覚とズレてる気がしてしまうものがありますよね。
技術や理論は皆さんがコメントしてますので…
炎天の街うぐいすや強く鳴き
下五が上手く思い付きませんが、こんなふうな描写だとリアリティに寄りますかね?

句の評価:
★★★★★

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夏うぐひす渋滞多きベッドタウン

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

「さすがにこれは俳句にできない、と思ったのですが人間の風流とか関係なく生きているウグイスに魅力を感じたので」
そこは句を作るチャンスじゃないですか!?

「なんの不思議ある」という不安っぽい気持ちを感じさせる言葉を八音も使って出している場合では・・・、むしろ「不思議ではない」という「強い気持ちで」風景を描写すればよいのだと思います。
余裕のできた音数は、炎天を、そう言わずに炎天と思わせることに使う方向で・・・

コメントにもあまり風景が描かれていないので、「ベッドタウン」を借りて、通勤途中を「車通勤」と仮定してひとまず提案句。リアルで体感した知世様ならもう少し何かできるのではないかと思います。

点数: 1

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「炎天のうぐいすなんの不思議ある」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

イサクさんのコメントに同意です。

僕からは、こういう題材を取り扱う時に気を付けるべきこと的な、これまでの浅い経験から講釈述べさせてもらえれば。

季節の風情と関係のないところにいる鶯。これは完全に俳句の大好物な句材だと思います。俳句には、和歌のアンチテーゼの側面があると僕は勝手に表現しています。歴史的な花鳥風月への否定というのでしょうか。

ただ、ここからが問題です。「なんの不思議ある」に至った感情が、俳句の17音では説明しきれないんですよね。コメント見るとそこの思いはわかるのですが、これだけ見ると、「いや別に不思議ないけどどうした?」ってなっちゃうんです。繰り返しますがコメント見るとわかるんですよ。でも本当に俳句は短いので、そこに至る紆余曲折の感情を説明しようとすると、難しいというかほぼ無理なんです。
ここで二つの道に分かれます。
・短歌など俳句以外の詩の形式をとる
・俳句で頑張る
後者を選択する場合のポイントは、感情を殺し、その感情をもった映像だけを描写することです。そうすると、万人に自分の感じた感情を伝えることはできません。それぞれの解釈や感情が生まれます。でも何人かは、その光景に同じ感情を持つと思います。描写力が高ければ高いほど、その感情を読み手に再生させる可能性が上がります。俳句はそういう文学なんじゃないかと。もちろん感情丸出しの名句もありますが、それはその感情が短い17音でストレートに伝わってくる時に成功しやすそうです。

げぢげぢよ誓子嫌ひを匐ひまはれ 山口誓子

読み手によって感情の受け止めかたが変わる、自分の感情がそのままは伝わらない可能性がある。これを楽しむのが俳句だと思いますが、これが嫌でどうしても伝え切りたいものがある場合、短歌などの形式と併用すると良いかもしれません。

長い講釈すみませんでした。

点数: 1

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「炎天のうぐいすなんの不思議ある」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも素敵なコメントありがとうございます!
意欲的に、そうですね。仕事をしていてもどこかで俳句のタネを見回していると風流な心持になって、俳句三昧の生活ってのも楽しいです。技術的にはぜんぜん失敗もしますけど、心豊かになるというのがいいよねーって。

シャンプー台の句、コメントありがとうございます。解釈外してるなんてとんでもない、詠む側が詠みたいこと詠んだらいいと知世さんがいうように、詠まれた句はどのように解釈されても読者側の想像の自由ですから。小説を作者が意図していなかった想像で楽しむのと同じで。
むしろ、知世さんの解釈の方がおもろいやん、深いやんってことの方が多いですしね!

ちなみに、シャンプー台の句はほぼほぼ解釈あたりです。
ホラーの方じゃないですよ(笑)
一昨日美容院に行きまして。美容院行くときって髪の毛セットせずへたへたのままで日の盛りを行ったんですよ。
そして、シャンプーして爽快にへばりをとってもらって、見たら、私の髪が台に数本へたーとへばりついてて「日の盛り シャンプー台にへばりついてる髪の毛」という句を見たままを詠んでやろうとしてたんです。けどへばりついてるの3音をどうするか?推考してたときに、今日の髪の毛へばってたやん、私もへばってたやん、ちょっとよく出して「へばる」ってスパイスかけよと思った点と、兼題が炎天になったため、おー今日「炎天」やったやんということで投句前に、炎天にかえちゃうというところが、いろいろ誤読を招きましたけどね(笑)
しかし、知世さんの読みは、なんだろ、鑑賞側の醍醐味というか、今後もあたりはずれなんか気にせず楽しむ方がいいですよ。

ちなみに、御句。最近の知世さんの感じが出ましたね。季語歳時記より実感。そうですよね、なんの不思議もないですよね。鶯はなぜ春、大根はなぜ冬、と決めたの?今もいきいきしているように感じたのにってね。
そういう意味では、めちゃくちゃおもしろい句ですね。心の声が出まくってるから。
「ざまあみろ」のときはあまり本当に向日葵やルサンチマンって心の底から出てる感じではなかったど(笑)

実際、もちろんどのようにも詠んで、詠む人も読む人も楽しんでいるわけだからそれはそのままで大好きです!その一方で、この気持ちを俳句のフィールドの中で表現するなら、どういう風に詠む?そもそも俳句のフィールドってどんなの?よし!「なんの不思議ある」と書かずにそれを想像させるにはどんな言葉選ぶ?っていうのを最近やってて、それがうまく行っても違う想像をされてもやっぱり面白いと思うわけです。そんなこと言って、私は添削句が浮かびきれませんでしたがね。

知世さんの句風にたくさんの方が魅了されていると思いますし、私もその一人です。きっと俳句の17音からあふれる何かを頭の中にお持ちでしょうし知世さんの短歌や自由律もおもしろそうですが、その上で、ぜひまた魅力的な俳句も読ませてほしいと思ったりもします。長文になり失礼しました!

点数: 0

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