「バス降りてすぐに日傘を開きけり」の批評
回答者 卓鐘
(横からすみません)
イサクさんとよし造さんのやりとり興味深くみさせてもらってまして、僕もちょっとでしゃばりで何か言いたくなっちゃったので。
「報告文」「散文的」「説明的」「因果的」難しいですねー。何が難しいって、自分が指摘されたようなことが、名句では普通に行われていて、それが名句や入選句で評価されていたりする。一体何が違うんだ。そもそも、なんで、説明したり因果関係入れたりしたらダメなんだ。ぜーんぶやってはいけないではなくて、ケースバイケースで成功したり失敗したりする。さらに、評価が人によって全然違ったりする。
詰まるところ、俳句も芸術作品なんで、誰か一人でもいいと言ってくれれば、極論すれば自分が最高と思えば、それはそれで芸術として価値はある。
ただ、折角やるならば、できるだけ多くの人に評価される、もっと欲を言えば、後世に語り継がれるような名句とよばれるものを残したい。一生に一句でもそんな句と作れたら最高だし、修行過程でも入選したり評価されたい。
じゃ、どうすれば名句とよばれ、どうすれば入選されやすいか。そこにはいろんなノウハウがある。このノウハウの難しいところは、「こうすれば成功する」ノウハウではなくて、「こういうことをやると失敗しやすい」ノウハウであることです。この点については、経営学なんかと似ているところはあると思います。
・季重なり、無季、中八、切れが無い
・描写ではなく説明をする
・因果関係を匂わせない
・散文的な表現を避ける
・報告的な文章を気を付ける
・孫俳句
・映像ではなくて時間経過を詠む
・陳腐な表現を使う
どれも、こういうことをやると失敗しやすいというノウハウであって、絶体では無い。むしろ大きく成功するためには、この失敗しやすいリスクをあえて取り入れてやることが必要だったりする。(経営でも結局常識を超えたことをやってる人が大成功してたりする。)
重要なのは、なんで失敗しやすいかそこを考えることだと思います。で考えた上であえてやってみても、失敗しちゃいますが。一つ共通して言えるのは、以下のところだと思います。
・俳句は、詩であるため新たな言葉による発見を要求される
※ 知らなかったことを知らせるのではなく、無意識に知っていることを言葉で浮き上がらせる。新たな表現ができることへの発見。(だからうまくできてても類想句は嫌われる。名句と同じことを詠んでも名句であるが故に既出感が出る。)
・俳句は、韻文であるため、意味だけでなく調べ・文字面も含めて評価される
失敗しやすい(もしくは成功しやすい)ノウハウの心は、最終的にこの二つのどちらかに集約される気がしています。
とめどなくだらだらした話になってしまいました。何が言いたかったというと、俳句は難しくも楽しいので、一緒に頑張りましょうと^^
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陽射しが強いのですね。雨傘の仕草です。