俳句添削道場(投句と批評)

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霜凪や四世紀閉じる御神木

作者 のぶ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

 村の神社の大杉は樹齢四百年以上。遡ること、関ヶ原時代になると言われています。見上げると 、普通の杉の大きさの枝が二、三本張り出していました。以前から根元に大空洞があり危険でした。四百年のお勤めを果たしてこの十一月に切られます。本当にご苦労様でした。私達氏子は、毎年手作りの注連縄を作り、この大杉と隣の小杉に注連縄をかけていました。その一本が今年で役目を終えます。寂しいことでもあり、また心からご苦労様と感謝しています。私の家の歴史と関係しているようです。
 静かに役を終えてほしい思いで季語を選びました。宜しくお願いします。

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「霜凪や四世紀閉じる御神木」の批評

回答者 なおじい

のぶさん、こんにちは。御句の感想と提案句を置かせていただきます。

と言っても、コメントによりますと御句はなんだかすごい歴史的なことや神事に関連して作者さんの思い入れが強く、関係者の方々も大勢いらっしゃるようですね。
こうなりますと気軽に感想も述べられませんし提案句なども気軽に置けない雰囲気です。

正直に申し上げると、こういう場にお出しになるよりも、何かにしたためて大切に飾っておくべきというような句だと思います。

とは言え、添削道場にお出しになった以上、何かしらお伝えするべきとも思いますので、そうさせていただきます。

季語は熟慮なさったとのことですので、私のような者は評価しかねます。
ただ、「四世紀閉じる」という措辞ですが、「しせいき」と読むのですか?「四半世紀」を「しはんせいき」と読むのは普通ですが、「四世紀」は「よんせいき」と読むように思いました。そうすると中八になりますね。
それよりここで歴史を伝えるには、ご自身のコメントにもあるように「四百年」のほうがわかりやすいと思いました。

私の提案句ですが、

・四百年最期の冬や御神木

ものすごい歴史的な場面に駄句提案失礼しました。

末筆ながら、ご関係の皆様のご心中いかばかりかとお察し申し上げます。御神木なき後も安寧とご繁栄をお祈り申し上げます。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「霜凪や四世紀閉じる御神木」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

コメントありがとうございます。
さきにそちらを。

>「俳句は、記録ではなく作品であるから、提出されればもはや作者から離れる」という一般の考えがあります。それ以前の俳句デッサン、特に風景描写を見ておいでのように思えます。つまり、先ずは作者の意図(題意)を明確化することが第一歩ということですね。
>「俳句は17字の作品。その中で、明確化できる点を吟味するしかない方法はない。その後に、相手の解釈がある。」のですね。

私は残念ながら(?)そこまで手順を追って考えているわけではなく、もっと感覚的なものを大事にしています。デッサン・風景描写というものを殊更重要視しているわけではありません(重要ですけど)。
作者の意図(題意)を明確化することが第一歩というわけでもなく、意図とは違って偶然良い句になったと判断したとしても、「良い句だと思います」とコメントします。そういう点では「俳句は作品である」と見ています。
手放しで褒めるような句と思わなかった場合、その理由を自分なりに考察してコメントするようにしています。その際、投句者のコメントがあれば参考にして(せざるを得ないです)、句から受け取った句意とギャップがあれば報告しますし、日記・報告の俳句については気が付けば指摘します。なので、そのように捉えられたかもしれません。

投句のコメントについて、
別にポリシーを持っているわけでもなんでもないですが、ここは投句者の自由にさせてください。要望に応えられず申し訳ありません。

さて、
御句、「(四世紀)閉じる」の主観がやや気になりました。
俗な表現ならば「役目を終える御神木」ということですね?

氏子様方のご心情は計り知れませんが、「これから伐採される」という未来のことを俳句に入れようとすることが「理屈」に感じています。なのでこのままの句では案が上手く出せません。
記録俳句として御句は残すとして、現状のご神木そのもの、あるいは神木そのものではない何か(伐採することを決めた皆様の様子、周辺風景など)の方が句材としては適しているものと思います。

季語「霜凪」については、理屈ではそのとおりと思いますが、心情に寄り添いすぎて「近い」季語であるとも感じます。

・四世紀を護る神木へ霜の降る
・着ぶくれて神木伐採まで五日

点数: 0

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