「夕凪や遠くに白い観光船」の批評
厳しくということなので。
俳句の形としてはちゃんと整っていると思います。
ただ、それだけとなっちゃうかもしれません。
夕凪の広い光景として確かにきれいだね。で終わってしまうというか。
綺麗な風景を俳句として描写するのは実は無茶苦茶難しいと思います。
難しいからやるなということではなく、難しいということを知ってるだけでもいいと思います。
遠山に日の当たりたる枯野かな (虚子)
有名な句ですが、遠山に日が当たっている枯野の光景ただそれだけですが、遠山に日があたっていることを描写することで、枯野の寂しさが対比としてめちゃくちゃ際立ってませんか?遠山に日が当たるくらい途中に何もなく広大に広がる枯野。その枯野は確実に薄暗い寒々として光景に違いないということが誰にもわかります。
この句は、この虚子の句と似た試みだと思います(すごい!)。
虚子は枯野の寂しい光景を日の当たる山を使って描写している。御句は、夕凪の広い光景を、遠くの白い観光船を使って描こうとしている。虚子と比較するのは酷な話ですが(笑)、「遠くに白い」観光船という描写だけで、夕凪の光景を、普通にキレだねという感想以上の何かを伝えることができているか。再考の余地がある部分かと思います。
めっちゃ難しいです。
イサクさんの提案句は、「影」を出すことで夕凪の光景を際立たせようという工夫ですね。「白い」の色を出すことで、夕のイメージを明確にしたいとの工夫はありますが、本当にそれで十分か。
この句はこの句としていいと思いますので、工夫できるとしたら、という話でした。
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おはよーございます。
添削宜しくお願い致します。
[泉]の題で詠みたいけれどまだ俳句
読めていないので、勝手俳句ですが送信させて頂きます。🙄