「沙羅の花ありし枝より落ちにけり」の批評
回答者 村山陽子
西風子様、今晩はよろしくお願いします。
沙羅が枝にあるのはあたりまえですよね。
『一日花ポトリポトリと沙羅の雨』
『沙羅落花大地の色となりにけり』
と詠んでみました。
点数: 0
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作者 西風子 投稿日
回答者 村山陽子
西風子様、今晩はよろしくお願いします。
沙羅が枝にあるのはあたりまえですよね。
『一日花ポトリポトリと沙羅の雨』
『沙羅落花大地の色となりにけり』
と詠んでみました。
点数: 0
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回答者 秋沙美 洋
西風子さん、こんにちは。
沙羅の花が枝から落ちた…という景は見えたのですが、「ありし」がどういう意味なのか上手く掴めませんでした。
「沙羅の花有りし」…こう解釈すると、「ここに沙羅の花が咲いていますが、たった今落ちてしまいました」といったニュアンス?
「在りし枝より」…こう解釈すると、沙羅の花が咲いては散る昔の出来事を振り返ったような意味にも見えます。
が、どちらで解釈しても「ありし」の使い方として違和感があります。
おそらく「あったのにもうない」という非常に微妙なニュアンスを表現するための「ありし」なのだと思いますが、読解を妨げる働きをしているような…。
提案句、色々と抜本的に変えております。難しい表現に挑む心意気は称賛します。
点数: 1
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回答者 イサク
こんばんは。
「花ありし枝より落ちにけり」口語で「花は、あった枝から落ちてしまったのだなあ」で、時系列は間違いではないです(ちなみに「にけり」は過去・完了・詠嘆の意味を持ちます)。
コメントから「あったところからなくなった」と強調したいのもわかりました。
とはいえ、気になるか気にならないかと言えば気になります。その理由はいくつかありまして、
・「花(が)ある」という日本語の言い回しの問題。
・「(花が)ありし枝」という言い回しの問題。
などなど・・・やはり「ある」という単語が厳しいのだと思います。ふつうは「花があった枝」とは言いませんので・・・
椿と同じで「散る」が似合わないので、「落ちる」はそのまま使わせていただきます。
「枝より」は説明臭いので外します。
・沙羅の花咲きてはすぐに落ちにけり
・沙羅の花咲きて一夜に落ちにけり
・沙羅の花咲き落ち咲きて落ちて咲く
・ひと日なる栄枯盛衰沙羅の花
点数: 1
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回答者 卓鐘
これは、難しいところにチャレンジされましたね!
「沙羅の花」の季語の本意との真っ向勝負の一物仕立て。さらに「桐一葉日当たりながら落ちにけり」と同じ構造。
中七の描写力がものすごく問われる。さすがに、降参ですorz
一生に一句でいいのでこれの完成形と言える句が作れたらいいものです。
難問へのチャレンジにあっぱれと思います!
点数: 1
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回答者 ののか
西風子さん こんにちは。沙羅の花、こちらでも惜しむ間もなく咲いては散り、咲いては散りしています。夏椿の宿命でしょうか。はかないという言葉も追い付かない有様、共感いたします。
私が変化させてしまった句は良い出来とは思えません。お許しください。御句の「ありし」という言葉だけが、読むときに少し引っ掛かったのです。おそらく、ありし が過去の言葉で、落ちにけりが眼前の出来事で、二つの時に目が移ってしまい、一瞬の感動が薄れたのだと思われます。失礼いたしました。
点数: 0
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優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
家に沙羅の樹があります。随分古い木で株立の中には夏せて枯れたものもあるが毎年夥しい花を咲かせる。今は沢山の蕾がついている。容易に開花の姿を想像できる。それにしても沙羅の花の花期は短い。咲いては落ち落ちては咲く。この花は、散りますの予告も、散り惜しむこともなく、静かにあっけなく落ちるように散ります。あったのにもうないのです。そんな姿が浮かびました。