俳句添削道場(投句と批評)

南風の記憶さんの添削得点の高い順の3ページ目

「密を避け壇蜜で抜く夏休み」の批評

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 密を避け壇蜜で抜く夏休み

いなだはまち様へ。貴殿がサイトを去られた件について、親交のあった者の一人として、遅ればせながらコメントさせていただきます。

私も当然、いなだ様がサイトを去ってしまうことは残念ですし、サイトを去るべきだとも思っていません。

ただ申し訳ないですが、貴殿に寄り添うことはできません。事の発端となった、この御句については、確かに”セクハラ”と取られても仕方がないと思います。

まず断っておきますと、いわゆる下ネタ自体がダメと言いたいわけじゃありません。夏井いつき組長も「俳句でやってダメなことはない」とおっしゃっており、実際に自慰を詠んだ句を人選に選んでいます。

ただ……いなだ様の句は、ダメです。理由は単純で、まったく季語を生かし切れていないから。あの内容を詠みたい気持ちが先に立ち、季語「夏休み」は取って付けたようです。それ故「壇蜜で~」の部分が悪目立ちしてしまい、読んだ人には下品な印象を与えてしまうのかと。

どうしても”自慰”を詠みたいのでしたら、せめて人物の「切ない気持ち」が伝わってくるように表現すべきだと思います。

例)コロナ禍や自慰を貪る夏休み

”季語を生かす”という俳句の基本を忘れ、下品な内容を読みたい気持ちを優先させた結果、しっぺ返しがきたのです。「基本に返りたい」と仰っていた貴殿が、あまりにもらしくない。それが残念です。

ただ失敗は、誰にでもあります。貴殿がすべきは、サイトから去ることではなく、基本に立ち返ったいなだ様本来の句を、私達に披露していただくことかと存じます。俳人はあくまでも”作品で勝負”ということを、私は信じます。

目上の方に対して、若輩者が失礼な物言いの数々、お許しください。私なりのいなだ様へのエールと受け取っていただければ幸いです。

点数: 3

「しがみつく蝉のもぬけに雫かな」の批評

回答者 南風の記憶

添削した俳句: しがみつく蝉のもぬけに雫かな

 かこ。様、お世話になります。

 御句について、「空蝉」でなく「蝉のもぬけ」という表現を使われたのは、何か意図がおありでしょうか。そうでないなら、「空蝉」を使うと音数が節約でき、その分もう一工夫できそうです。

 たとえば、空蝉がどこにしがみついているのか。雫はどんな色でどんな形なのか。ここを詰められると、さらに良い句ができるように感じます。いかかでしょうか。

点数: 3

「向日葵へ潜り込みたるホームラン」の批評

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 向日葵へ潜り込みたるホームラン

 そうり様、コメントありがとうございます。
 遅くなりましたが「雲の峰」二句人選、おめでとうございます……というのも失礼かもしれません。さすがだと存じます。
 恐竜の句は、ロマンに溢れる句で楽しく読ませていただきました。また「帰港せり」の句は、峰雲が”育つ”という描写にリアリティがあり、鮮やかに情景が浮かんできました。

 それと「三段切れ」について。なぜタブーとされているのかと言えば、俳句に三つも場面を入れ込むと、季語を弱めてしまうからです。
 また拙句の場合、「十五回」と「サヨナラボーク」は”同一場面”であり、これを三段切れと突っ込むのは、あまりにも理解が浅いと言わざるを得ません。

 しかし、そうり様……言っちゃいましたね(笑)。その某氏は、まあそのレベルなんだろうなと諦めています。人に指摘するということは、その人自身のレベルも問われるのですが、この怖さを分かっていないのでしょう。気にせず、我々はさらに高みを目指していきましょう!

点数: 3

積ん読の埃をはらう梅雨の夜

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 積ん読の埃払ひぬ梅雨の夜

どん太様、お世話になります。
御句ですが、「プレバト」でいう才能アリ句だと思います。「梅雨の夜」と「積んだ本の埃を祓う」という取り合わせがマッチしていて、光景も鮮やかに浮かんできます。

 気になるのは「積ん読」と「払ひぬ」の関係でしょうか。
 積読という言葉自体は明治からあるようですが、頻繁に使われるようになったのは最近からの印象です。「積ん読」を現代用語として見るか見ないかで、後半の「払ひぬ」の評価が分かれそうです。
 特にこだわらないのでしたら、”積ん読の埃をはらう梅雨の夜”にしておいた方が無難かもしれませんが、そこはどん太様の思い次第かと存じます。いかがでしょうか。

点数: 3

今日こそは靴を買おうか秋時雨

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 秋時雨いつも思ふや靴買おふ

 鳥越暁 様、お世話になります。
 中七の「いつも思うや」がすっきりしない理由は、”思う”の箇所だと思われます。下五の「靴買おう」で、思いは述べられているので、あえて書く必要はないかと。
 また”いつも”も説明的で、気になります。いつも思っているのだと分かるように、言葉を工夫する必要がありそうです。

例)今日こそは靴を買おうか秋時雨

点数: 3

南風の記憶さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

お詫び

回答数 : 3

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回答数 : 7

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回答数 : 5

投稿日時:

重ね着す捲りたくなるやうな雲

回答数 : 3

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この音はライト定位置息白し

回答数 : 6

投稿日時:

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その他の添削依頼

梅雨晴れやハーネスのカン鳴る現場

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空を舞う蜻蛉や庭に叫ぶ子ら

作者名 孫春艶 回答数 : 2

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不揃いの瞳の色ぞ雪兎

作者名 南風の記憶 回答数 : 4

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