俳句添削道場(投句と批評)

平果さんの添削最新の投稿順の10ページ目

「神戻る奥羽の山の装いて」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 神戻る奥羽の山の装いて

俳句に対する理解が不十分なので、教えていただきたいことがあります。
「神戻る」は、神無月である十月が終わり、出雲に集っていた神々が各々の国へ帰ることだと思います。その事を言い表した季語に、「神還」や「神迎」がありますが、「神戻る」もそれらの子季語の一つなのでしょうか?
今、旅先におり、電子辞書の歳時記しか引けないのですが、それには「神戻る」は載っていませんでした。

また、「山粧ふ」は秋の季語ですが、冬の十一月を言い表す「神戻る」を用いることと抵触はしないのでしょうか?

浅学非才の質問だとは存じますが、以上二点、教えていただければ幸いです。

点数: 2

寒月は鏡の如し友と酌む

回答者 平果

添削した俳句: 立冬の月鏡ごと晩さん会

心までも温める晩餐会の帰り道、冴え渡る月の光を受けながら歩く夜道は、句を詠みたくなる瞬間ですね。

他のかたが御指摘なさっている通り、「立冬」と「月」とを併せ詠むと具合がよろしくないようですね。
では、どうするか。私は貴句を拝見して、詠まんとしているのは「立冬」限定の月ではなく、冬の月の冴えなのではないかと感じました。なので、冬の季語「寒月」を用いることにしました。
また「鏡ごと」では、「まるで鏡のようである」の意にはならないので(「鏡のごと」であれば通るのですが)、いっそ七音使って、「鏡の如し」と致しました。漢字を用いたのは、寒寒とした雰囲気を表現できると思った為です。
「晩さん会」は、漢字に改めた上で、そのまま使いたいと思ったのですが、個人的に定型に対する拘りがあるため、五音で代替となる語を探してみました。「食事会」が見当たりましたが、「晩餐会」と比べて、安っぽい印象を拭い切れません。いっそ名詞を諦めて、「晩餐会」の語によって表現せんとしたものを代わりにしたいと考えました。では、「晩餐会」によって表現されるものとは何でしょうか。それは、お友達のご夫婦と食卓を囲む温かく穏やかな時間なのではないかと想像致しました。それを五音で言い表すのは、私の力量では難しいことでした。無理やり「友と酌む」としました。

拙い添削案ですが、僅かでも御参考になれば幸甚です。

点数: 4

「青空に白菜しゃんと胸を張り」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 青空に白菜しゃんと胸を張り

瑞々しい景の立つ句ですね!

青・白・緑の彩りが爽やかで、大きく膨らんだ白菜はまさに自慢げに胸を張っているかのようですね。
「しゃんと」という擬音は句の肝で、句全体の瑞々しさを支えているように感じました。

点数: 4

「大玉の白菜抱く畑の列」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 大玉の白菜抱く畑の列

どこまでも続く白菜の列が目に浮かぶ句ですね!

地母神の発想は世界各地にあるようですが、母なる大地から産まれ、母の御胸に抱かれ、慈しまれて育った白菜という捉え方には、土地もその産物も大切になさっている詠み手の思いが込められていますね。
土と共に生きる人間の姿が目に浮かんできます。

点数: 2

「芒原伊吹の風になびきけり」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 芒原伊吹の風になびきけり

明快に情景の立つ句ですね!

この節、伊吹山はやはり寒寒としているのでしょうか。
伊吹おろしによってなびく芒には、大いなる山にひれ伏す趣がありますね。芒を通じて、山の力強さが表された句だと感じました。

点数: 2

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