「開店待つちいさき母の懐手」の批評
回答者 塩豆
添削した俳句: 開店待つちいさき母の懐手
いつもお世話になります。
私はいったんコメントを見てから俳句を深く考えてみたのですが、これは素晴らしいと一瞬感じました。しかしよくよく考えてみれば唯我独善様の仰ることもごもっともだと思いました。
ここでの「母」は作者にとっての「母」なのではないかと、多くの読み手は思ってしまう筈です。この「母」が開店待ちの親子の母であることをもっと分かりやすく伝える工夫があれば良かったのではないでしょうか。
「ちいさき」という言葉は個人的に良いと感じました。物理的な小ささの他にもいろいろな意味を含んでいるかもしれないと思いました。
また、これは「母」が「親子の母」を示すことがはっきりとわかっている前提の話ですが、何の開店かを敢えて言わなかったのも良いと思いました。何か神秘的な印象を受けました。「初市」の季語を使うことを諦める価値は私もあると思います!
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