俳句添削道場(投句と批評)
みつかづさんのランク: 師匠145段 合計点: 553

みつかづさんの俳句添削依頼

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女の子らの色豊かなれ雛祭

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曲水や来し盃も泡一つ

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姪御らのいさ気は知らず雛納

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また来ぃや脚長蜂のフライング

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氷踏み抜く皆坂よ上郡

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みつかづさんの添削

「春風に乗ってあなたへ会いにゆく」の批評

添削した俳句: 春風に乗ってあなたへ会いにゆく

 
夢野翡翠さん、こんばんは。貴句、拝読いたしました。

切ないですよね。抒情句としては美しいです。
ただ、1点。たった1文字だけが惜しい。
でも、とても大切ですので、心を鬼にして書かせていただきますね。

句中の「あなた」。この方は世界でたった1人の唯一無二の存在で、
「絶対にあなたでなければならない」訳ですよね。
なので、春風に乗ってでも会いに行きたいということですよね。

そこで、私めからの添削案でございます。

・春風に乗ってあなたに会いにゆく

「へ」は方向を示すだけなんです。
極端な話、ですよ。その道の途中で別の風に誘われたり、
他の誰かに目が向いたりする余地(=浮気の可能性)が文法的に残っちゃってます。
一方、「に」は到達点、目的地を示します。
つまり、「あなた」というピンポイントに、自ら行きたいとの強い意志なのです。
他でもない、世界で唯一の「あなた」の胸へ辿り着きたいとの独占的で
切実な到達点なんですね。
なので、「へ」で他のあなたに浮気してはダメですよ。
ちゃんと「に」で、「あなた」の元「に」行っていただければと、私めは思います。

「に」と「へ」の違いは、台風のニュース、駅のアナウンス等で
厳密に使い分けがなされていますので、ご参考までにどうぞ。

次に、拙句「報道声変へつ三月十一日」にコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/34071

この様な季語(三月十一日)は、例えばですけど、気の毒だ等の情緒に
引っ張られ易く、肝心の本質を見失いがちなんですよね。
ですので、私めはその教訓を詠んでみました。
能登の大津波の時に、報道でこの教訓が活かされたんですよね。
「教訓から学び取る姿勢を忘れてはいけないな」との感動でした

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 0

「たなびきて水平線めく春の雲」の批評

添削した俳句: たなびきて水平線めく春の雲

 
村井もこりさん、こんばんは。貴句、拝読いたしました。

結論から申しますと、「言葉の意味が重複しているだけ」。つまり、同義反復。
以下、理由です。
動詞「たなびく」は「雲や霧また煙が横に長く漂う」を意味します。
名詞「水平線」は「空と海面とが接して見える平らな線」を意味します。

空と海面は、横方向に並んで見えますでしょうか?
縦方向でしょう。海が下、空が上。そして、お互い横に広がって見えるでしょう。

という事は、作者コメントの「雲の下の空はまるで海に見え、思わず「海だー」と
叫びました。海の景色としてとても美しく感動しました」を考慮なさるなら、
上五の「たなびきて」はどう見ても不要。水平線に内包されていますから。

「めく」は「~の様になる。~らしくなる」の意味の接尾語で、推移を表します。
ところが作者コメントは、「その雲の底が横一列に並んでいたので、
まるで水平線の様に見えました」となっています。
つまり、ご覧になっていた時には、状態として既にそうなっていたんですよね?
でしたら、「めく」は不適切という事になります。
何故なら作者の眼前では変化していない(=推移が無い)のですから。

そして、作者コメントの「雲の底が横一列に並んでいた」。
底なんですよね? その下の空の色は海の青程に濃かったのでしょうか?
それを描きたかったのですよね。

感動なさったのなら、矛盾しない様に句面に起こさないと、
せっかくの意味が通らなくなります。
以下位で如何でしょうか。

・春雲や海と見紛ふるごと空

「何とも美しい春の雲でした。そしてもう、海と見間違える様な空でした」と
やや大げさにお詠みになれば、読者は水平線の様に想像できますよね、
何故なら海と見間違える程の青ですから、横に広いでしょう。

「何となく」を脱するには「国語辞典、古語辞典、歳時記の推敲3点セット」。
何度も調べる、何度も確かめる。大切ですよね。

以上でございます。お目通しいただき、ありがとうございました。
 

点数: 0

「春昼や母になりたる友の膝」の批評

添削した俳句: 春昼や母になりたる友の膝

 
佐和さん、初めまして、こんばんは。みつかづと申します。
貴句、拝読いたしました。

「要望:厳しくしてください」とございますが、結論から申し上げますと、
幾ら厳しく見たところで、直すべきヶ所が1文字たりとも在りませんし、
語順にも違和感がありませんでした、私めには。
逆に迂闊に触ってしまいますと、元句の良さが全て台無しになってしまいますので。

「上五に季語を置いて間投助詞「や」で詠嘆し、中七下五で1フレーズ」の
「基本の型」+体言止め。俳句の王道ですよね。

季語の春昼(三春・時候)。「春の、のんびりとした昼間」を意味する名詞の季語。
何とものんびりしている春のお昼である事よ、と。
カットが切り替わって母になって今もそうであるご友人の膝ですよ、と。

その膝の上では子供さんが昼寝しているかもしれない。
談笑やテレビ観て曲がっているかもしれない。
家事して立っているかもしれない。

また、季語「春昼」は分類が時候ですので屋内、屋外を問わないんですよね。

ベランダや庭で追加の洗濯物を干している膝かもしれませんし、
子供さんを連れて買い物に出掛けて歩いている膝かもしれません。

読者に想像させる余白が多めに取られていますし、余計な表現が一切無いですよね。

そして、中七のラストの完了・存続・継続の助動詞「たり」の連体形「たる」。
これはもう、間違い無く名詞「友」に係っていると解釈可能です。
理由は、もし「たる」が膝に係っているとしますと、膝ではない何かが膝に変化して
今も膝であるとの意味になり、「膝が膝になる前は一体何だったんでしょうか?
骨の露出でしょうか? 怖いです」って事になっちゃいますから。
人間関係が変化して、「友でなかった人が今では友で、その関係が続いている」と
解釈する方が文法的にも、人間解剖学的にも論理的整合性が取れますよね。

最後に、中七の品詞分解が2通り在り得るのがとても興味深かったです。
A:名詞「母」+格助詞「に」+動詞「なる」の連用形「なり」
+完了・存続・継続の助動詞「たり」の連体形「たる」
B:名詞「母」+断定・所在の助動詞「なり」の連用形補助活用「に」
+動詞「なる」の連用形「なり」
+完了・存続・継続の助動詞「たり」の連体形「たる」

大体はAでしょうけど、Bも無くは無いです。
このまま味わいたいと私めは思いますし、この貴句を私めは
迂闊には怖くて触れません。元句の核が崩れてしまいますので。
評価も最高にさせていただきました。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「FMが途切れた猫が恋してた」の批評

添削した俳句: FMが途切れた猫が恋してた

 
晩乃さん、こんばんは。貴句、拝読いたしました。

良い意味で大いに笑わせていただきました。
突然一斉に鳴き始めたんでしょうね。「途切れた」ですので。
ラジオが聞こえなくなる位、外の野良猫の求愛の鳴き声で騒がしい、と。
作者が迷惑そうになさっているのがアリアリと伝わってくる様です。
もしかしたら、句を詠み終えた後、バケツで水撒いて追い払ってるかもしれません。

それでいて、この淡々とした句面と景のギャップ。たまらんですね。
単純なのにとても面白かったです。この様な季語の活かし方があるなんて。
晩乃さん。この貴句はキレッキレですよね。めっちゃ面白い。
後で思い出し笑いして、寝付けなくなるかもしれない位のパンチ効いてますよね。

もちろん、このまま味わいたいと私めは思います。

今夜寝付けるかな? 自信無いし、笑い過ぎてお腹痛い(笑)。味良過ぎ。
でも、これで寝不足になるなら私めは全く構いません。
いやぁ、いいなあ。とても痺れます。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「ガラス越しまたも恋猫見つめをり」の批評

添削した俳句: ガラス越しまたも恋猫見つめをり

 
村井もこりさん、こんばんは。貴句、拝読いたしました。

句面を拝見した時に、1998年のglobeの『wanna Be A Dreammaker』の
替え歌の歌詞とMVでガラスが割れるHiG音シャウト場面が脳裏を過ぎりました。

ずっとガラス越し 眺めていた恋猫達の猫会を
ずっと憧れてた あの十字路で指を絡ませ2匹
wanna Be A Dreammaker

間違えた。恋人達の街並みを、2人、ですね。
でもそう思い起こさせる程、既視感が有って句面が合ってないんですよ。
以下、理由です。

作者コメントは以下です。
「サッシのガラスから外を見ている猫をよく見かけます」
「外には出してもらえない」←村井もこりさんの飼い猫で室内に居ますよね。
そして、恋猫は寄ってくるオスの野良猫なんですよね?
なのに、野良猫はどうして中を見てるのではなく、外を見ているのでしょうか?
作者コメントの段階で矛盾しており、
情報が整理できていらっしゃらないんですよね。

そして、元句のままですと、「見つめをり」の主体が不明ですので、
「恋猫を何かが、誰かがまた見つめに来ている」と読めてしまうんですよね。

せめて、以下じゃないでしょうか。globeじゃないですからガラス越しは不要。

A:猫の恋我が飼い猫を狙ひたり
B:猫の恋我が飼い猫を見詰めをり

これで具体的に景が描けます。これでもまだ説明調で凡句の域を出ていませんけど、
一応季語は立ちます。

ご自身の中で情報を整理して具体化できていないので、
他者様の句、私めの句にコメントなさる内容も具体的ではなく、
何を仰りたいのかが具体的に伝わってこないんですよね。
「この句のこの措辞が説明的で面白くない」等の様に。

俳句は季語が主役」、「俳句は説明を嫌う」、
「具体的且つ客観的に読者の脳内に景を立たせる」、
「作者オンリーワンの感動を17音に包み、読者に伝えようとする」
この為の「国語辞典、古語辞典、歳時記の3点セット」ですね。

1点追加で申し上げるなら、時候、天文、抽象概念が絡まない動物、植物。
これらを「基本の型」で詠みこなせる様に成長なさってから、難しい季語に
チャレンジなさると良いと思われます。
ご存知かもしれませんが念の為。「基本の型」とは以下です。
「上五に季語を置いて間投助詞「や」で詠嘆し、中七下五で1フレーズ」
取り合わせの基本で、後ろ側から作句して、合う季語を入れるタイプです。

基本の型がマスターできていませんと、長い季語や「句跨りの型」、「中句切れ」、
「季語以外の語を上五で詠嘆」、「中七に季語を入れるブリッジ構造」を
使いこなせないんですよね。当然、「猫の恋」の様な抽象概念を含む季語は
難しくなるんですよね。
九九できない人間が、二次式の展開や二次式の因数分解できたり、
二次方程式を解いたりできますか?って事です。

事象をよく観察なさり、村井もこりさんのガラスを、殻を、
叩き割っていただければと思います。

以上でございます。お目通しいただき、ありがとうございました。
 

点数: 0

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