「春風に乗ってあなたへ会いにゆく」の批評
添削した俳句: 春風に乗ってあなたへ会いにゆく
夢野翡翠さん、こんばんは。貴句、拝読いたしました。
切ないですよね。抒情句としては美しいです。
ただ、1点。たった1文字だけが惜しい。
でも、とても大切ですので、心を鬼にして書かせていただきますね。
句中の「あなた」。この方は世界でたった1人の唯一無二の存在で、
「絶対にあなたでなければならない」訳ですよね。
なので、春風に乗ってでも会いに行きたいということですよね。
そこで、私めからの添削案でございます。
・春風に乗ってあなたに会いにゆく
「へ」は方向を示すだけなんです。
極端な話、ですよ。その道の途中で別の風に誘われたり、
他の誰かに目が向いたりする余地(=浮気の可能性)が文法的に残っちゃってます。
一方、「に」は到達点、目的地を示します。
つまり、「あなた」というピンポイントに、自ら行きたいとの強い意志なのです。
他でもない、世界で唯一の「あなた」の胸へ辿り着きたいとの独占的で
切実な到達点なんですね。
なので、「へ」で他のあなたに浮気してはダメですよ。
ちゃんと「に」で、「あなた」の元「に」行っていただければと、私めは思います。
「に」と「へ」の違いは、台風のニュース、駅のアナウンス等で
厳密に使い分けがなされていますので、ご参考までにどうぞ。
次に、拙句「報道声変へつ三月十一日」にコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/34071
この様な季語(三月十一日)は、例えばですけど、気の毒だ等の情緒に
引っ張られ易く、肝心の本質を見失いがちなんですよね。
ですので、私めはその教訓を詠んでみました。
能登の大津波の時に、報道でこの教訓が活かされたんですよね。
「教訓から学び取る姿勢を忘れてはいけないな」との感動でした
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
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