「冬ざれの通夜ぶかぶかの左前」の批評
添削した俳句: 冬ざれの通夜ぶかぶかの左前
青トマトさん、こんにちは。
御句拝読しました。寂しい印象の句ですね。
こういう俳句にあーだこーだ申し上げるのはいかがなものかという思いもありますが、道場ですのでお伝えします。
冬ざれという季語は、もっぱら屋外の荒涼たる景色を指すのではと思います。
屋内の、それも棺桶の中の様子に合わせるのはどうでしょうか。
次に、ぶかぶかの左前、ですが、亡くなった時点ですでに痩せ細っていらしたなら、その体型に合わせた死装束を着せてあげると思います。
御句では、まるで、健康な時から死装束を用意しておいて、痩せてしまったからぶかぶかになった、というように読めます。それはおかしいですよね。
ただこれが、一般の白装束ではなく、故人のよく着ていた着物(和服)を着せてあげて、死装束として左前にした、ということなら話はわかります。そういう意味ですか?それならごめんなさいです。
ということで、季語のことだけ提案させていただきます。
・通夜寒し痩せてぶかぶか左前
「痩せて」がくどいかと思いもしましたが、コメントなしに「ぶかぶか」だけでわかるかなあと思い、入れてみました。
よろしくお願いします。
点数: 0