勇者の記憶を封印された超貧乏使用人少年、追放され万能武器アンカーを貰い魔王討伐の冒険の旅に出る の批評の返信の返信
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t様、1度削除した作品を覚えていてくださり、さらにこの様な丁寧な感想とご意見をいただき頭の下がる思いです。ありがとうございます。
とても詳細なご意見なので1日ではなく2回程でお答え致します。
「食レポに例え主人公がよくわからずゴールが分からず勇者の話が出てこず女神が話しても遅い」と言う事などについてなのですが読者が主人公が勇者の生まれかわりだと言う事にばかり興味が行って使用人としての彼にはあまり興味がなく勇者に関係ない等自分は全く考えていませんでした。何故かと言いますと勇者の話を後回しにしても「使用人としての現在」に興味を持ってくれていると思ってたのです。だからコインを落としたり怒られたりのエピソードで「けなげで不器用な苦労人」みたいなイメージを読者につけてキャラを定着させようとしていたのですが、読者の目から見て「勇者の話をはやくしてほしい」と思われてると全く気づきませんでした。確かに地の文があまり機能してません。あなたが以前勇者屋敷、洞窟と仰っていたのは「冗談ぽい例え」だと解釈してしまっていました。「ゴール」と言う事については主人公は「もし王様になったら平和で弱者が報われる国を作りたい」と思っていますが一方王様になれるわけがないと思っていて人生の目標ではなく理想語りになっています。この主人公控えめであまり大きな目標ありません。勇者である事を告げられても凄く強く自覚しません。
でプロットhttps://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/plot/novels/thread/661にありますがヒロインと再会した辺りで孤児院が乗っ取られそうになりここで激しく「自分が強くなって変わらないと!」と激しく鍛え始めますが遅いですね。後指輪は書き忘れましたが神が転生させたしるしで女神の台詞に加えるのを忘れておりました。すみません。
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投稿者 t 投稿日時: : 0
なるほど。
冒頭は作品の顔と言われています、2000年代で携帯がまだ白黒画面だった頃なら今の冒頭の書き方も許されていたと思います。時代が変わり、なろうで”勇者”と検索すれば星の数ほど作品がヒットするようになります。そこで冒頭ではまずシチュエーションを持ってくるようになりました。冒頭を読むと作品の方向性や作者のやりたいことが分かるようになりました。読者は気に入った作品を探しやすくなります。
最初に書いた通り、読者が「使用人としての現在に興味を持ってくれている」ように冒頭を書くのも間違いではないのですが、今それをすることは時代にあってないので相当な文章力がないと読んでもらうのは大変です、なのでこの先も多くの人に指摘され続ける箇所になってしまうでしょう。
それと。「けなげで不器用な苦労人みたいなイメージを読者につけてキャラを定着させようとしていた」ここに使われていた文章を読んだだけでは、このお話が異世界チート無双していく展開になるかもしれないし。もしかしたら殺人事件の話になっていくのかといったことは読者は読み進めてみないと分かりませんよね。
この読み進めてみないと何がしたい物語か分からない時間は読者にとっては苦痛になってきます。だからその苦痛を文章力で強引でねじ伏せることができなくもないですけど、プロかそれ以上水準の文章力がいるので大変ですという話でした。だから冒頭にシチュエーションを持ってくるのが流行ったのかもしれませんね。
この物語が勇者の話なら勇者という『記号』を登場させていかないと読者に気付いてもらえません。
例えば、「コインを落とした場面」があったらコインの裏には勇者の顔が描かれていて、拾った時にそれに気づいた主人公が地の文でサラッとこの世界を救った勇者は……といった形で世界についての情報を書くとか。怒られたりのエピソードがあったら、書類に、他国で勇者が誕生したことが書かれていて怒った主人が台詞で「勇者の情報を知る機会を失ったじゃないか!」と怒鳴られるとか。
主人公が俺は勇者だったと地の文でばらす必要はまったくなくて、今のままでもいいんです。
ようは読者に分かるように勇者の情報を散らして配置してやる。
だって読者は主人公=勇者と思って最初から読み始めるわけですから、主人公がその時点で勇者でなくても作中に勇者というキーワードがでてきただけで、読者目線からは読み進めていけばいずれ主人公=勇者になっていくんだな、と勝手に誤解してくれます。
「ゴール」というは、ワンピースの「海賊王に俺はなる!」と主人公に言わせる必要はまったくなくて。「もし王様になったら平和で弱者が報われる国を作りたい」これも立派なゴールです。
なんですけど、戦争シーンも戦闘シーンもなく冒頭でまだ何も始まってないのに、ただの使用人が「もし王様になったら平和で弱者が報われる国を作りたい」と地の文や台詞で言っても、読者としては「弱者どういうこと、国って何のこと?」ってなります。
弱者、国についてまったく情報をだしてないのにもってきても逆効果になります。
物語にもよりますが、「もし王様になったら平和で弱者が報われる国を作りたい」と地の文で書いたとして、「そのためには使用人では人生終われない」とか「この指輪には何でも願いを叶える女神と会えるという逸話がある」とか続けてやることで。こうすると読者としては、じゃあ使用人やめて次のステージにいくまで読んでみるかなとか、女神と会えるまで読んでみるかなとか。ちょっとここまで読んでみようと予定をたてやすくなる。
冒頭で明確に着地地点を示す作品もあります例えば「〇年以内に〇をしないと世界が滅ぶとか」そういったタイプのものもたくさんありますね。女神がでてきて、勇者は〇年と女神から時間制限を与えられてる。でもべつに、読み進めていくうちにゴールが明確になっていくでもいいんですね。ゴールを電車で例えるなら途中の停車駅です。
例えば、冒頭で「この指輪には何でも願いを叶える女神と会えるという逸話がある」として、話が進んで女神と会いました、次のゴールを提示します。「もし王様になったら平和で弱者が報われる国を作りたい、そのためには万能武器アンカーを使いこなせるようになる」。読者は万能武器アンカーを使いこなせるようになるまでとりあえず読んでみるかと予定をたてます。その間にも勇者というキーワードが散見してあれば、どういった勇者の物語か読者はどんどん分かっていき、最後には「もし王様になったら平和で弱者が報われる国を作りたい」到達するといった感じです。
何かの参考になれば幸いです。
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