元記事:不死身の女子高生が副業:殺し屋の先生と恋する話の批評
最新話まで読みました。
全体的に丁寧な作りをされており、良かったと思いました。ただ、少し堅実的な作り、すぎている感じも否めません。
ここから、かなり、個人的かつ、酷評を言います、心の平穏を願うならここから先は読まない方が良いと思います。
まず、展開がなんとなく予想できてしまう点です。
自分が殺されそうになる。夢オチ。自分を殺そうとした犯人が学校の先生だった。先生に昨日の件を告げられ夢でないことに気づく。命を狙われてるから協力しろと言われる。そして、状況把握のため、変装して先生の自宅へ赴くことに。
悪くは無いですが、序盤というものは何かしら予想外で、意味不明な出来事に巻き込まれるべきです。勿論、主人公は人智を超えた回復力を持っていますが、それは舞台装置であり、展開は予想通りに展開されて意外性が足りていません。
例えば、生徒から人気のある先生、でも主人公は先生には裏の顔があるのではないかと直感的に思っており、主人公は先生のことを怪訝に思っていた。
そんなある日、先生に呼びつけられて殺されそうになり自分に異常な回復能力を持っていることに気がつく。主人公は先生から命からがら脱出。
主人公はあまりのショックに不登校になる。久しぶりに外に出ると、謎の男たち(先生ではない、主人公を狙ったヒットマン)に襲われて主人公は絶体絶命のピンチ。しかし、そこに先生が現れたすけてくれる。
それで、どこかへ逃げ延びた主人公は先生から事情を聞き、先生と取引する。
こうした方が、展開が読めず、読者を世界観に引き込むことができると思います。
更に、プロローグをタイトルで説明するのはなろうの常套句ですが、こう言った話では普通のタイトルにして、内容を読めなくした方がハラハラドキドキして面白いと思います。
それと、個人的に読んでいて、女子高生と先生の少し変わった日常を見ているような感じがしました。つまり、リアリティーのある話、というよりかは、コメディーぽく思えたと、私はそう言いたいのですが、この作品はなんというかコメディーでありつつも、基本的にはリアルぽいテイストで話が進むので、ミスマッチ感があります。
シリアス寄りのサスペンスにしたいのなら、主人公と先生の日常的交流は最小限に抑え、二人で窮地(他の殺し屋と戦う)を乗り越えるなか、そう言う関係になっていくみたいなノリにするべきですし。
先生と主人公の不思議な日常にしたいなら、もう少し、主人公や先生にキャラ付けをするべきです。今のところ、普通すぎてこの二人の日常が気になるか?と言われれば、あまり気になりません。
今のところ、どっちつかずな印象です。
最後に、主人公に対しての虐待(リョナ)要素ですが、私的にはこれは傍観するから面白いのであって読んでいて自分の分身となる主人公が痛い目に遭うのは少し違う気がします。
総評しますと、全体的に堅実的、丁寧な作りをしていますが、それが故、冗長に感じる部分もあり、展開も予想外なことが起こらず、あまり魅力的でありません。
プロットを練り直すなり、この作品について掘り下げて考えて、自分が一番何を書きたいかを考えると、格段に完成度は上がると思います。
この作品はそば丸さんにとって、処女作だと思いますが、処女作とは思えない完成度でした、色々言いましたが、話はとても面白いので、これからも、頑張ってください。
何かのお役に立てれば幸いです。
上記の回答(不死身の女子高生が副業:殺し屋の先生と恋する話の批評の返信)
スレ主 そば丸 : 0 投稿日時:
s.sさま、初めまして。丁寧な批評誠にありがとうございます!
まずは最新話まで読んでいただけたこと、とても嬉しいです。
そしてご指摘いただいた点、どれもおっしゃる通りだと身に沁みて感じました……!
今回初めて小説を書くにあたり、犯人像や主人公の生い立ち、体質の原因、そして先生が犯罪に手を染めるに至った理由など、かなり設定を詰めプロットも細かく作ってから始めました。おかげで矛盾や破綻している点などは最小限に抑えられているとは思いますが、それを気にしすぎてつまらない作りになってしまったと反省してます。今後、もちろん真犯人に攫われたりなんやかんやされる展開もあるのですが、今のプロットだとあまりにも順番に物事が起きすぎて、きっと展開が予想できてしまうと思います。
ですので、ご提案いただいたように先生が慕われているシーンや襲撃シーンなど、後に書こうとしていた要素を先に持ってくる事で、展開が読めないハラハラドキドキ感を演出出来たらなと思います!
また、日常コメディーとサスペンスどっちつかずな印象になってしまった原因は、おそらく最初の構想から書きたいものがどんどんズレていったせいだと思います……。当初は先生と生徒のすこし歪んだ恋愛小説を書きたかったのですが、設定を詰めていくうちにどんどんサスペンス寄りになり今に至ります。「先生×生徒なんだから舞台は学校だ!」という固定概念を引きずり過ぎてしまい、サスペンステイストで普通の学校生活が進むというおかしな事になってしまいました。主人公は「普通すぎる」事が特徴であり後々の謎にも関わってきますので、性格を変えるよりは舞台をガラッと変えることで、逆に普通過ぎる主人公のギャップを引き立たせられたらなと思います。
最後にリョナ(?)要素ですが、本作品のテーマの一つは「痛み」でして、そこにリアリティを持たせようと頑張って描写したのですが正直自分で書いてても辛いです^^;表現を和らげるかどうするか悩みどころですが、上手い落とし所を見つけたいなと思います。
「処女作とは思えない完成度」というお言葉、本当に光栄です!自信も付きました!酷評とおっしゃいましたが全然そんな事はない、愛のある批評をありがとうございました!ご指摘いただいた点をブラッシュアップして、より面白い小説になるよう頑張りたいと思います!
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