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不明
スレ主 飴井凛 投稿日時:
運動、勉強、イラスト、工作…
ほぼほぼなんでも出来てしまう主人公「アキ」。アキは完璧に疲れて夏、自殺を図る。視界は暗転し、眠っているような感覚に陥る。だが、目を覚ますとそこはいつもの車の中。家族全員が乗っていて、山道を走っていた。しかも、夏ではなく秋を通り越して冬。いつも通り会話する家族。学校へ行くと、あまり話したことがないクラスメイトからの好感度は上がり、親友程に。自分の知らない秋の自分に感謝するも、親友だった幼馴染からの好感度は下がっていた。冷たく睨んでくる目に怯える。秋の自分についての情報を集めると、死ぬ気もなくなったあき。
プロローグ
「あきさん、また満点。頑張りましたね!」
「あき、サッカーしようぜ!」
「あきって絵もかけるの」
聞き飽きたといえば嘘にはなるが、嬉しさは薄まった。完璧故に疲れていたのだろう。八月三十一日、僕は秋の手前で空へ飛び立った、筈だった。目を開くとそこにはいつもの車内。いつもの山が見えた。
「あら、あき。起きたのね。」
助手席の母が僕にいつも通り話しかける。
あれ、僕って八月の終わりに死んだじゃんか。驚きながらもスマートフォンのパスワードを高速で打ち込むと、日付は十一月。