エーデルワイスは征野に咲く。 (No: 1)
スレ主 秋月散華 投稿日時:
目的:趣味で書く
要望:欠点の指摘歓迎!
キャッチコピー:理想の軍用ロボットと、オペ子曇らせ
カテゴリー:SF
あらすじ
プロローグ
最強の軍事国家、ベナレート連邦共和国の精鋭、第一機動艦隊。北方大洋で の追撃戦にて予想外の敵に遭遇した艦隊は、歴史的な大損害を被る。
機兵通信士《ベンディガー》の少尉、ヘルカ・メクィチは、その日9人目の部下を失う。 自分の心を守るために戦争を「仕事」と割り切り、冷徹を装うことに徹して いたヘルカだったが、いよいよその重圧に綻びが生じ始めることになる。
起:メインのエピソード
部下の死を遺族に直接伝えたのち、母艦の修理の間休暇に入るヘルカ。親代わりとして彼女を見守ってきた艦長、ランブラン大佐に呼び出され、隠して きた心のうちを打ち明けたヘルカに大佐が用意していたのは、海軍の機兵戦力を大幅に再編する計画の草案だった。
計画の手始めとして、デリンネビュラの艦載機隊を再編を任されたヘルカは、研修のために陸の激戦地、南方戦線へと飛ぶ。
『いい声だね。君が僕の機兵通信士かい?』
大佐が外部顧問として用意したのは、陸軍随一のエース、機兵操縦士《ヘッツァー》のスノウマンだった。
彼との出会いをきっかけに、彼女 は自分が戦う理由、自分の価値と向き合うこととなる。 スノウマンとヘルカの共同作業でドクトリンを構築していく中、その絆は 徐々に強固なものになっていく。
転1:物語の真相など
新たなドクトリンは完成間近。実地での試験運用を重ね精度を上げていく 中、敵の義勇連合所属の精鋭部隊が現れる。
不気味なエース、ナヴィクとの 死闘の末、盟友連合は近々大規模な攻勢を目論んでいること知る。
ドクトリンの完成を急ぐため、スノウマンとともにデリンネビュラへと戻る ヘルカ。最終実戦試験の戦場として、制海権の奪取を目的とした、巨大な沿 岸砲台陣地の攻略戦が選ばれる。
リュドミラら敵のエースによる想定以上の抵抗に見舞われるものの、新た な戦術は確かな効果を発揮。異例の戦果を認められ、海軍を挙げての計画へ と昇華される。
汽車で昇任伝達式に向かったヘルカとスノウマン。しかし、遅れて向かうつ もりで軍港での残務に当たっていたランブランは、軍港へのフランキア海軍 の精鋭、新月艦隊の奇襲に遭い戦死。なんとか機兵部隊による迎撃は成功す るが、デリンネビュラも大破着底する。
転2:事件をどう解決す るか
盟友連合の一大攻勢はいよいよ現実味を帯び、数年以内に実行されることは 確実だった。
危機感を持った軍務は、特例として大佐のヘルカに将官級の大 きな権限を与える。ヘルカは、敵の攻勢に抗うための陸海空の垣根を超えた 大軍団「エーデルワイス連合軍」の創設に大きく寄与。新しい機兵母艦、戦 闘管制艦ノイ・デリンネビュラの艦長として前線に立ちながら、スノウマン をはじめとする部下たちとともにとともに決戦に挑む。
戦いは厳しいが、全軍に向けた放送でヘルカは歌を歌い、鼓舞された兵たち は敵を押し返し始めた。 激戦の末、戦いは終わりを迎える。しかし失ったものは大きく、スノウマン の乗機も人知れず沈黙していたことを後日知らされる。
結:エピローグ
戦力を使い果たした盟友連合との戦争は終わりを迎え、中央大陸はベナレー トによる安定した統治による統一の時代を迎える。
救国の英雄、ヘルカは戦後に退役。歌手として第二の人生を歩み始める。
キャラクター
・主人公 ヘルカ・メクィチ
女性 26歳
艦上機兵部隊を支援する機兵通信士《ベンディガー》。
多くの部下を死なせ、周囲から『死神』『永遠の未亡人』等とあだ名される。 生真面目な性格で、冷徹を装うことで心を守っている。 判断能力に優れ、自分の選択を信じる度胸もある。
また、非常に正確な時間感覚と計算力も持ちあわせ、通信支援中に秒刻みでの指示をする(その力のおかげで、今までの部下は全員エースになった)。
・スノウマン (メルヴェル・アイザック)
男性 28歳
陸軍第七山岳師団の機兵操縦士《ヘッツァー》 。共和国随一のエース。スノウマンはパイロットとしてのTACネーム。
腕はずば抜けているが、部下を多く死なせており、ヘルカと同様に『シュベルの死神』と二つ名を付けられる。しかしこれは敵味方双方からのもの。
デリンネビュラ機兵部隊の再編にあたり、外部顧問とし て、ヘルカの下で戦うことになる。
機兵に乗ることが好きで、日々修練に励む彼の姿は周囲から極端にストイックだと思われている。
・シャルロ・ランブラン
男性 49歳
デリンネビュラの艦長。重症を負い退役したヘルカの父とは同期だった。
娘と絶縁した彼女の父に代わり、親代わりとしておせっかいを焼いている。
・マクシミリアン・タウンゼント
男性 56歳
敵。盟友連合加盟国の大フランキア王国、その王立海軍に所 属する提督。新技術を採用した新鋭艦で構成された精 鋭、新月艦隊を指揮し、ヘルカたちを苦しめる。
・リュドミラ・ローセンダール
女性 19歳
ライバルの一人。パトリキア大公国国民突撃隊のエース。義勇兵と して、沿岸部の要塞に配備された戦闘狂。
・ヴァルター・フュンク
男性 49歳
ライバルの一人。メフィリア暫定政府 黒衛団のエース。義勇兵 として、フランキアの新月艦隊に乗艦する。歴戦の英雄。
・ナヴィク・ウリヤノフ
男性 34歳
ライバルの一人。ナジア教主国の白色教会近衛騎士団所属。義勇 兵として南部戦線に投入される。『泣き虫』の異名を持つ。
設定(世界観)
世界設定:超軍事大国ベナレート連邦共和国と、ベナレートを滅ぼすために同盟を結んだ大陸諸国、盟友連合の総力戦が100年以上続く中央大陸が舞台。
技術レベルは現実の1960~1970年程度だが、人型機動兵器「機械化猟兵《マシーネンイェーガー》」の研究発展により、ロボットの技術は現実よりもはるかに進んでいる。
○主人公の属する集団 について
ベナレート連邦共和国海軍
第一機動艦隊 ワコー級機兵母艦二番艦『デリンネビュラ』艦載機兵部隊
後半は……
べナレート連邦共和国軍 総司令部直属
エーデルワイス連合軍団 揚陸機兵艦隊旗艦 『ノイ・デリンネビュラ』艦長
参考作品
武器よさらば(ヘミングウェイ)、生存者ゼロ(安生正)、高い城の男(P,K,ディック)、1984(オーウェル)、スカイ・クロラシリーズ(森博嗣)、装甲騎兵ボトムズシリーズ、機動戦士ガンダムMS IGLOOシリーズ、アーマードコアシリーズ
作者コメント
はじめまして、秋月散華と申します。
学生時代の頃などに何度か執筆に挑戦し、こちらの掲示板にもお世話になりました。
最近になってまた書きたくなり、ずっとあっためていたネタをプロットにしました。
機兵というかっこいいロボット兵器と、それを支援するオペレータの女の子が曇る展開が書きたかっただけで妄想していた内容ですが、だんだん膨らんできてこのような形になりました。
プロットを書く上で設定した主題は
「戦争の中での命との向き合いと、自分を許すと言うことの難しさ」
です。
主にプロットへのご指摘、キャラクターをより魅力的にする案、またこのジャンルの作品を書く上での注意点をご教授頂ければと思います。
本文を書こうとすると、専門用語と読みやすさのバランスに凄く悩みました。
雰囲気を守るために、専門用語モリモリでも大丈夫なのか、読みやすさが絶対優先の方が良いのか……。
コメント頂けたら嬉しいです。
何卒よろしくお願いします。
エーデルワイスは征野に咲く。の返信 (No: 2)
投稿日時:
初めまして。目に留まったのでコメントいたします。
用語類を見た時点ではエイティシックスに対するような期待を抱いたのですが、最終的に「わかりにくい」という感想に至りました。
雰囲気のため用語は維持して良いと思いますが、何より中身と構造がわからない印象です。
特に気になった点を以下に挙げます。
・機兵通信士《ベンディガー》とは「どこから」「どのように」「何のため」指示を出す存在なのか?
…指示を出せるということは高所から戦場を観測している?
→見通しが悪い戦場では機能しないのでは?
…秒単位の指示が有用なのであれば、通信のラグはほぼないのか?
…指示のおかげで部下がエースになっているのに部下の死を揶揄されているのはなぜ?
→指示分のバフで部下が分不相応な戦場に送られているなら改善すべきでは?
→味方が無能、のパターンはストレスを生みやすい
・(ロボットものにつきものな設定として)わざわざ機兵に乗り込む理由は?
…全体的に技術の水準が不明瞭、汽車があるということは蒸気機関が主?
→機兵もまた蒸気機関で動いているのであれば色々制約が生じるのでは?
…「技術レベルは60~70年代」と「ロボット技術が現代よりも上」を繋ぎ合わせる設定が見えてこない
→現代以上のロボット技術があるなら他分野にも応用されるはずでは?
・「命の向き合い」「自分を許す」というテーマを描くにあたって、「戦場に直接は出陣しない主人公」を設定するのは正しいのか?
…誰の命と向き合っているのか?
…部下の死は本当に主人公だけの責任と言えるのか?
→ミスで部下を死なせた、とはっきりさせた方が良いのでは?
その他、やはり説明不足の部分が多い印象です。伝えようとする調整が不足しているように感じられました。「デリンネビュラ」が何であるかの説明が後出しになっている部分などです。ドクトリン、も若い読者には通じるかどうか怪しい気がします。
また、プロローグに主人公の属性(性別、年齢、価値観など)の説明がなく、キャラクター欄を読んだ上でも背景設定は不明瞭だったため、興味を抱くことがやや難しかったです。生真面目・冷徹な性格であることの経緯や理由について説明がほしいと感じました。
真面目であるという属性一つを取っても、「親が厳しかったから」「物語上の英雄に憧れているから」「それが組織にとって最善と判断したから(これはまだ掘れますね)」「すべてきっちりしないと不安に襲われるから」など、経緯によってキャラクター性は大幅に変わるものと思われます。そういった手触りの部分が伝わってきませんでした。
主人公の大目標、物語上のログラインが見えてこない点もあまり良くない気がします。
主人公と操縦士の関係性やライバルのバックストーリーについても希薄で、キャラクターへの評価が困難でした。
総じて、用語や雰囲気は格好いいのですが、歴史書を読んでいるかのようで感情移入はできないと感じました。
戦場と命のやり取りを絡めたキャラクターの立て方については、白兵戦ではない例として『同志少女よ、敵を撃て』が参考になるものと思われます。
長所。良かった点
用語は非常に格好良く、キャラクターのネーミングもスマートな部類と思われます。
メインストーリーの組み立てについても、目標とその達成が明確で物語として立ち上げやすいように感じられました。
以上、長々と失礼いたしました。先々月の投稿のためまだ見られているかわかりませんが、部分的にでも使える部分がありましたら幸いです。
良かった要素
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