死世の戦
作者 fk 得点 : 4 投稿日時:
???「ん…?ここは?」
目を覚ましたとき男性が現れた。
???「やっとお目覚めだね。赤童拳(しゃくどう けん)くん。」
拳「初対面なのに俺の名を…っ!?だ…誰だよ?そしてここは何処?」
骸木「僕の名前は骸木大毅(むくろぎ だいき)。ここはあの世。君は死んで死人となったのさ。」
拳「え…?まさかあの世!?えぇー!?」
一体赤童拳に何があったかを少し前の出来事になる。
骸木と一人の青年がテレパシーで通じ合っていた。
???「骸木先生。勘弁してくださいよ。」
骸木『駄目だ…。死霊の品を前世の人間から触れる前に見つけなければ周りの人間は死神に食い殺されるよ。一刻も早く探すんだ。』
???「でも、どうすりゃーいいんすか?」
骸木『死相で見ればいい。死相が見えれば所持している事がわかる。見つからない限りあの世の帰還は許さないから。それじゃーね。』
???「えっ…ちょ!?」
テレパシーが切れ、彼は骸木の依頼に少し呆れ気味になっていた。
???「仕方がない、死相を見ながら探すか…。」
その頃赤童拳は…。
「赤童って凄くない?」
「野球でホームラン打ちまくったり、サッカーで得点入れまくったり、更には陸上で100メートルで8秒も…」
「超人過ぎる…」
赤童は高校生でありながらスポーツ万能であった。
生徒からも異常過ぎる身体能力を持つ彼に話題沸騰中であった。
そんな彼の様子を覗く中、死霊の品を探す青年が気づく。
???「っ!?…こいつの死相が見える…!?」
学校を過ごした赤童は家に帰宅してすぐに仏壇で唱えた。
拳「親父、おふくろ。今帰ってきたぞ。」
赤童拳の家庭は非常に貧しく、幼少期では両親を失いずっと一人暮らしである。
拳「さて、そろそろ買い出しに出かけるか…」
拳が買い出しに出かけるために外を出ようとした時、一人の青年と出会う。
???「君が赤童か…。」
死霊の品を探すために死相で探った青年だった。
拳「何故俺の名前を…?てか誰だよ。お前…。」
拳は彼の名前を問われた。
死上「死上透(しがみ とおる)。死人だ。」
拳「あー!なーんだ死人ね……って、えっ?死人?」
拳は死上の事を死人だと知り驚く。
死上「そうだが、それがどうした?」
拳「いや…死人と喋るなんて…。」
拳は彼が死人だと知ってかなり困惑する。
死上「ところで死霊の品と言うアイテムは知らないかな?」
と、死上から探し求めていた品の話を聞く拳は…、
拳「今朝、道端に珍しいもん拾ってさぁ〜。触ったんだけどな。」
それを聞いた死上は激怒した。
死上「……お、お前何触れてんだ!!このままじゃ被害がでるぞっ!!」
拳「何で?」
ガシャーン!!
二人が話し合う最中に突然地面に強い揺れが出た。
拳「何だ!?何だ!?」
死上「まずい…このままだと現世の人間が…!!」
直様に死上が直様一目散で走った。
拳「おい、待てよ!!」
詳しい事情を知らない拳は死上の跡を追う。
一方その頃死上は拳が通う学校に到着し…
死上「糞っ…!!手遅れか…!!」
死上が見た光景は人を食い殺す巨体の死神がいた。
巨体死神「グガガァッーーー!!」