俳句添削道場(投句と批評)

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山椒の樹木へ集る揚羽蝶

作者 鬼胡桃  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

最初に集るは、たかると読みます。
あと、この句の季語はアゲハ蝶です。最初は季重なりかと思いましたが、山椒は単体では季語にはならないみたいです。
私の知り合いが山椒を栽培している時、そこにアゲハ蝶が防虫ネットが張られている山椒の樹木へ向かってたかっていたのを見た時の事を句にしました。
あとで調べましたら、山椒の葉に卵を産みつけようとするみたいでアゲハ蝶は山椒にとっては害虫の扱いになるみたいです。
今回は句またがりにしてみました。中七の助詞へは、切れ字の一つにもなってるみたいでしたので、出来た時は句またがりになってると判断しました。
あと、集るは多くのものが集まるという意味なので、群れという言葉は使いませんでした。

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「山椒の樹木へ集る揚羽蝶」の批評

回答者 秋沙美 洋

カイさん、こんにちは。

「へ」という助詞の働きにより、揚羽蝶が山椒へ向かっていく映像は既に描写されています。そこに「集る」とまで書いてしまうのは書きすぎです。これにより、句がかなり散文に寄ってしまっています。

「樹木」という語の使い方もだいぶ奇妙です。例えば「リンゴの木」「山椒の木」といった使い方はしても、「リンゴの樹木」「山椒の樹木」とは普通言わないでしょう。少なくとも僕が今まで読んできた本でそのような使われ方は見たことありません。

「山椒の木へ揚羽蝶」とりあえずこのように削る事が出来ました。書き方によって山椒の読み方は「さんしょ」、揚羽蝶を「揚羽」としても良いでしょう。
余った音数でどのようなオリジナリティを引き出すか?ここが作句のスタート地点です。
頑張りましょう。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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山椒に生るる日あらむ揚羽蝶

回答者 よし造

句の評価:
★★★★★

拙句・・面白い提案句ですね。ただ、蝶の昼の蝶は羽を休めている景だと思います。また、私の少数意見のようですが、「メロンパン食べる」なら、重複表現ですが、食べる状態の描写は重複表現ではないと思っています。
御句・・すでに指摘されていますが、山椒は低灌木なので樹木は不適切では?また客観写生ですが、どこかに作者の心がある方がよいように思います。私の提案句です。

点数: 1

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「山椒の樹木へ集る揚羽蝶」の批評

回答者 かぬまっこ

句の評価:
★★★★★

今日は(*^^*)
揚羽蝶の幼虫は山椒の木に居ますよね。
樹木というと大きな立木をイメージします。また、中八になっていますね。なので

山椒の枝へ集る揚羽蝶

しかしながら、ただ事のように思います。
山椒と揚羽蝶は近いのかも知れませんね。

点数: 0

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添削対象の句『山椒の樹木へ集る揚羽蝶』 作者: 鬼胡桃
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